【初心者向け】エックスアールピー(XRP)取引の始め方
エックスアールピー(XRP)とは
XRPは2025年3月現在、時価総額17兆2,000億円ほどで3番目に時価総額が大きい暗号資産(仮想通貨)です。リップルと呼ばれることが多いのですが、正しくはXRP(エックスアールピー)が暗号資産(仮想通貨)名称です。
XRPは、オープンソースの分散型パブリックブロックチェーンである「XRP Ledger」上で発行されるネイティブトークンです。
この記事ではXRPについて概要と特徴をご紹介します。
XRPとは

XRPは、オープンソースの分散型パブリックブロックチェーンである「XRP Ledger」のネイティブトークンであり、2012年のネットワーク稼働時に発行上限である1,000億XRP全てが発行されました。
「XRP Ledger」は独自のコンセンサスアルゴリズムに基づき、世界中に存在するバリデータの投票を通して取引承認をする仕組みになっており、バリデータの80%以上の合意によって承認作業が進められます。ビットコイン(BTC)等の承認方法であるPoW(プルーフオブワークと比較して、速い決済スピード、低コスト、大量の取引を処理できる特徴を持っています。
また「XRP Ledger」は中央集権的な管理者がおらず、誰でも参加できて全ての取引の詳細が参加者に対してオープンであるという点も特徴です。
XRPの歴史

XRP開発の歴史は古く、現在のXRPの元となった技術は2004年に考案されています。暗号資産(仮想通貨)の元祖BTCが誕生した2008年以前の話です。
XRPの開発は、2004年にカナダのエンジニアRyan Fugger氏がRipple payment protocolを考案したのが始まりです。そののちに、2008年のブロックチェーン技術の誕生、BTCの発行を受けて、2011年にMt.Goxの創業者で共同開発者であるJed McCaleb氏によって新たにProof of Consensus(プルーフ・オブ・コンセンサス)が開発されました。
2012年にRyan Fugger氏は、Rippleプロジェクトの指揮権をChris Larsen氏に譲渡。その年の9月には、前身であるOpenCoinが設立されました。
OpenCoinは2013年にRipple Labs社へと社名を変更し、主力事業を現在の国際送金ソリューション開発にシフトしています。
XRPのメリット

取引処理のスピード
XRPのメリットは「取引処理スピードが速いこと」です。XRPの送金時間は、ビットコイン(BTC)が約10分に対して約3.3秒で完結します。そのスピードから、ブリッジ通貨としての役割を担っています。
ブリッジ通貨とは通貨同士の交換を行う場合に間に入って流動性を提供する役割を果たす通貨のことです。
代表的なユースケースの一つとして、Ripple(リップル)社が提供する国際送金サービスであるRippleNet(リップル ネット)において、XRPは送金時におけるブリッジ通貨としての役割を担っています。
例えば、日本円から米ドルに両替して送金を行う場合、日本円をXRPに交換し、XRPを送付し、XRPを米ドル交換するというフローを行うようになります。通常の国際送金では送金の手続きを行い、着金するまでに数日以上の時間がかかるケースが多いですが、国際送金時にXRPを挟むことで、直接送金を行うよりも早く送金を行うことができる様になるのがXRPの最大の特徴です。
送金コストが安い
XRPは、取引あたりのコストも0.004ドルと、約1ドルと言われているビットコイン(BTC)と比較しても非常に低く、国際送金のコスト低減を実現しています。
スケーラビリティ
XRPは、1秒間に1500件の取引が可能であり、ビットコイン(BTC)が7件程度と比較し、大量の国際送金を遅滞なく処理することができる特徴があります。
まとめ

この記事ではXRPについてご紹介しました。
XRPは、分散型のパブリックブロックチェーンである「XRP Ledger」のネイティブトークンです。処理速度が速く、コストも低いのが特徴です。XRPはRipple Labs社を含む様々な企業や組織によって、国際送金やマイクロペイメントなど様々なユースケースに使われています。
XRPは、暗号資産(仮想通貨)による国際送金に特化したユースケースを作るという事業展開により、暗号資産(仮想通貨)が世の中で実用的に活用される道筋を作ったといえるでしょう。国際送金に掛かる時間と高額な手数料は、世界共通の課題でもあります。この課題をXRPを通じて解決できるのか、今後の動向に期待が寄せられます。