【初心者向け】暗号資産(仮想通貨)の買い方を解説!
カルダノ(ADA)とは
カルダノは分散化アプリケーション(Dapps)を開発するためのプラットフォームで、実用性のあるアプリケーションに必要とされるスケーラビリティ、相互運用性、サステナビリティを実現することを目指したブロックチェーンプロジェクトです。またカルダノブロックチェーンで流通するネイティブトークンを「ADA」と言います。
この記事では、ADAの購入を検討している方に向けて、カルダノとADAの概要、特徴、今後についてご紹介します。
カルダノとADAとは
カルダノはイーサリアムなどと同様、分散型アプリケーション(Dapps)を開発するためのブロックチェーンプラットフォームです。2015年にイーサリアムの共同創立者の1人Charles Hoskinsonによって考案され、2017年9月に最初のブロック(ジェネシスブロック)が生成されました。
またカルダノのブロックチェーン上で流通するネイティブトークンを「ADA」と言います。2022年1月26日時点、ADAは時価総額3兆9,240億円、時価総額ランキング6位の暗号資産(仮想通貨)です。
カルダノの開発
カルダノブロックチェーンの開発や利用の促進は3つの組織により進められており、それぞれ以下の役割を担っています。
Cardano Foundation(カルダノ財団):
カルダノ財団はスイスに拠点をおく非営利団体です。カルダノブロックチェーンの法律や商業基準を策定、コミュニティーのサポートなどの役割を担っています。
Input Output Global(IOG):
Input Output Global(IOG)はカルダノブロックチェーンの考案者Charles Hoskinsonにより設立された企業です。カルダノブロックチェーンの研究、開発などの役割を担っています。
旧名称はInput Output Hong Kong(IOHK)
Emurgo:
Emurgoは開発者や企業にソリューションを提供するグローバルなブロックチェーン技術企業です。カルダノのブロックチェーン技術の利用推進や、カルダノブロックチェーンを用いてビジネスを行う企業へのサポートなどの役割を担っています。
カルダノとADAの特徴
カルダノとADAには以下のような特徴があります。
独自のコンセンサスアルゴリズム「ウロボロス」
カルダノのコンセンサスアルゴリズム(合意形成の仕組み)には、「ウロボロス」と呼ばれる独自のプルーフ・オブ・ステーク(PoS)が採用されています。
カルダノはInput Output Global(IOG)により研究、開発が行われているブロックチェーンです。多くのブロックチェーンとは異なり、他のブロックチェーンプロジェクトが開発した技術的基盤に依存しておらず、Input Output Global(IOG)の研究チームにより査読された学術論文に基づいて開発が行われています。
カルダノのコンセンサスアルゴリズム「ウロボロス」は、Input Output Global(IOG)の研究結果に裏付けされた理論に基づいて、ブロック生成者(スロットリーダー)が選ばれる仕組みとなっています。ブロック生成者はランダムに選ばれますが、一般的なPoSと同様、より多くのADAを保有(ステーキング)している方が、ブロック生成者に選出される確率が高くなる仕組みとなっています。
ADA専用ウォレット
カルダノブロックチェーンで流通するネイティブトークンADAには「ダイダロスウォレット」と「ヨロイウォレット」、2つの専用ウォレットがあります。
ダイダロスウォレット:
ダイダロスウォレットは、カルダノの研究、開発を担当するInput Output Global(IOG)が開発したPC専用のウォレットです。利用する際はカルダノブロックチェーンと同期(全ての取引履歴をローカルにコピー)する必要があり、初期設定に時間を要するものの、ブロックチェーンのトランザクション履歴を独立して検証することが可能となります。
またダイダロスウォレットはADAのステーキングに対応しており、ステーキングに参加することで、ADAの保有量に応じた報酬を受け取ることができます。
ヨロイウォレット:
ヨロイウォレットは、カルダノブロックチェーンの利用促進を担当するEmurgoが開発したウォレットです。PCとスマートフォンのどちらからでも利用ができます。
ヨロイウォレットは手軽に利用できるライトウォレットで、カルダノブロックチェーンと同期する必要がないため、初期設定は短時間で完了し、すぐに利用可能となります。
なお、ヨロイウォレットもダイダロスウォレットと同様ADAのステーキングに対応しているため、ステーキングに参加することで、ADAの保有量に応じた報酬を受け取ることができます。
カルダノとADAの今後
カルダノの開発を担当するInput Output Global(IOG)は、カルダノブロックチェーンの開発概要として「CARDANOロードマップ」を公開しています。CARDANOロードマップによると、カルダノブロックチェーンは以下5つのフェーズに基づいて開発が進められており、現在は、第3フェーズのGOGUENに沿った開発が進められています。
BYRON:基礎
BYRONは、カルダノの最初の技術的な開発期として位置付けられています。
BYRONでは、カルダノブロックチェーンの構築や、専用ウォレット「ダイダロスウォレット」、「ヨロイウォレット」の提供などが行われました。
SHELLEY:分散化
SHELLEYは、カルダノの成長と発展を推進するフェーズとして位置付けられています。
SHELLEYでは、カルダノブロックチェーンの分散化や、ステーキングによる報酬システムの追加などが行われました。
GOGUEN:スマートコントラクト
GOGUENは、カルダノの機能性が大きく発展するフェーズとして位置付けられています。
GOGUENでは、分散型アプリケーション(Dapps)を構築する機能の追加や、スマートコントラクト機能の実装が行われています。
BASHO:スケーリング
Bashoは、最適化、スケーラビリティの改良、そしてネットワークの相互運用性の開発期として位置付けられています。
Bashoでは、カルダノのメインチェーンと相互運用性を持つ新たなブロックチェーン(サイドチェーン)の導入が予定されています。
VOLTAIRE:ガバナンス
VOLTAIREは、カルダノブロックチェーンが完全なる分散化を実現するためのフェーズとして位置付けられています。
VOLTAIREでは、カルダノネットワークの参加者が将来の開発に影響を与えることができるよう、ADAによる投票システムの導入が予定されています。
このように、各開発プロジェクトは特定の機能性に基づいて設定されており、またそれぞれが研究結果に基づいてデザインされたプロジェクトであることから、今後開発が進められることで、より利用しやすい分散化アプリケーション(Dapps)プラットフォームへとアップデートされ、カルダノおよびADAが幅広く利用されるようになるとの期待が高まっています。
CARDANOロードマップは以下よりご確認いただけます。
https://roadmap.cardano.org/ja/
まとめ
この記事ではブロックチェーンカルダノと、カルダノで流通するネイティブトークンADAについてご紹介しました。
カルダノは分散化アプリケーション(Dapps)を開発するためのブロックチェーンプラットフォームです。他のブロックチェーンプロジェクトが開発した技術的基盤に依存しておらず、研究チームの研究結果に裏付けされた理論に基づいて開発が行われるなどの特徴があります。
またカルダノのネイティブトークンであるADAは、2022年1月26日よりGMOコインで取り扱いが開始されました。カルダノやADAに興味がある方は、お取引を検討してみてはいかがでしょうか?