【初心者向け】暗号資産(仮想通貨)の買い方を解説!
チェーンリンク(LINK)とは
チェーンリンクは、パブリックブロックチェーンと実世界のデータなど外部のデータソースを接続することを目的として開発された、分散型オラクルネットワークシステムです。また、チェーンリンクのオラクルサービスにおいて支払いや担保として利用することを目的に発行された暗号資産を「LINK」と言います。
この記事では、LINKの購入を検討している方に向けて、チェーンリンクとLINKの概要、特徴、今後についてご紹介します。
チェーンリンクとLINKとは
チェーンリンクは、Sergey Nazarov氏とSteve Ellis氏によって考案された分散型オラクルネットワークシステムです。また同ネットワークシステムにおいて、オラクルサービスを利用することの対価の支払いや、適切なサービスを提供することを保証する担保として利用することを目的に発行された暗号資産(仮想通貨)を「LINK」と言います。
LINKは、イーサリアム上で発行されるERC-677準拠のトークンです。チェーンリンクプロジェクトでは2017年9月にICOを実施し、その際、発行上限である10億LINKの全てが発行されています。
2022年3月2日時点、LINKは時価総額8,074億円、時価総額ランキング23位の暗号資産(仮想通貨)です。
チェーンリンクとLINKの特徴
チェーンリンクとLINKには以下の特徴があります。
分散型オラクルネットワーク
チェーンリンクは分散型オラクルネットワークです。
オラクルネットワークとは、スマートコントラクトを実世界のデータソースや他のブロックチェーンに接続するためのシステムのことをいいます。また、スマートコントラクトはイーサリアムなどのブロックチェーンに実装されている仕組みで、事前に決めておいた条件が満たされた際に実行されるようにプログラムされた契約のことをいいます。
スマートコントラクトは、契約内容の改ざんが困難であることや取引記録を誰でも確認できる透明性があること、第三者の保証なしで自動的に契約を実行できることなどの特徴を持つことから、ビジネスシーンなどにおける利用が期待されていました。その一方で、ブロックチェーンは外部のデータにアクセスできないことから、スマートコントラクトは限定的な範囲でしか利用ができないという課題を抱えていました。その課題を解決するために開発されたのが、チェーンリンクの分散型オラクルネットワークです。
チェーンリンクの分散型オラクルネットワークを利用することで、ブロックチェーンは金融市場、送金、決済、気象情報など、実世界のデータソースにアクセスすることができるようになります。これにより、実世界のデータをスマートコントラクトの条件に組み込むことができるため、より広い領域でブロックチェーンを利用することが可能となります。
LINKによる支払いと担保
暗号資産(仮想通貨)LINKは、チェーンリンクのオラクルサービスで支払いと担保に利用されます。
チェーンリンクのオラクルサービスは、ノードオペレーターと呼ばれるネットワーク参加者により運営・管理が行われています。ノードオペレーターは、オラクルサービスを適切に提供することに対する保証(担保)として、自身が保有するLINKをスマートコントラクトに預け入れています。
またチェーンリンクのオラクルサービス利用者は、サービス利用時にノードオペレーターに対して報酬を支払う必要がありますが、この報酬はLINKで支払われています。
チェーンリンクの今後
チェーンリンクのエコシステムに参加しているプロジェクトは、2022年3月2日時点で1,100以上存在します。チェーンリンクに参加しているプロジェクトにはどのようなものが存在するか、2つご紹介します。
Googleは世界最大の検索エンジン、オンライン広告、クラウドサービスなど、インターネット関連サービスを提供するアメリカの企業です。
Googleは、同社が提供するGoogle Cloud Platformとチェーンリンクのオラクルスマートコントラクトを連携して、BigQueryデータをブロックチェーン上で利用できるようにすると発表しました。
Oracle
Oracleは企業向けのデータベース管理システムを中心としたソフトウェアを提供するアメリカの企業です。
Oracleは、同社が提供するOracle Blockchain Platform上でチェーンリンクの分散型オラクルネットワークを利用することを発表しました。
このほかにもチェーンリンクのエコシステムに参加しているプロジェクトが多数存在しており、今後のチェーンリンクエコシステムの更なる拡大と、それに伴うLINKの利用機会増加に期待が集まります。
まとめ
この記事ではチェーンリンクとLINKについてご紹介しました。
チェーンリンクは、スマートコントラクトと実世界のデータを接続することを目的として開発された分散型オラクルネットワークシステムです。すでに1,100以上のプロジェクトがチェーンリンクのエコシステムに参加していることから、今後のユースケース拡大に期待が集まります。
またチェーンリンクのオラクルサービスで利用される暗号資産(仮想通貨)「LINK」は、2022年3月2日よりGMOコインで取り扱いが開始されました。チェーンリンクやLINKに興味がある方は、お取引を検討してみてはいかがでしょうか?