アスター(ASTR)とは

アスターネットワークは、2022年1月にローンチした日本発のブロックチェーンです。ブロックチェーンの相互運用を目指すポルカドットのパラチェーンとして、リレーチェーンへの接続枠(スロット)を世界3番目に獲得しました。
またアスターネットワーク上で流通する独自の暗号資産(仮想通貨)を「ASTR」と言います。

この記事では、これからASTRの購入を検討している方に向けて、アスターネットワークとASTRの概要、特徴、今後についてご紹介します。

アスターネットワークとASTRとは

アスターネットワークとASTRとは

アスターネットワークは、シンガポールに拠点を置くSTAKE TECHNOLOGIES PTE. LTD.が開発を主導し、2022年1月にローンチした日本発のブロックチェーンです。異なるブロックチェーンの相互運用を目指すポルカドットのネットワークに接続するための枠(スロット)を世界で3番目に獲得し、ポルカドットと接続することで、他のブロックチェーンとのハブとなることを目指しています。

またアスターネットワーク上で発行される独自の暗号資産(仮想通貨)をASTRと言います。ASTRはアスターネットワークにおいて、トランザクションのガス代の支払いやブロックチェーンアップデートの決定などにおけるガバナンス投票、dApps開発者へ付与するインセンティブなどに利用されます。
2023年3月22日時点で、ASTRは時価総額約395億円、時価総額ランキング122位の暗号資産(仮想通貨)です。

ポルカドットのパラチェーン

アスターネットワークはポルカドットのパラチェーンとして、ポルカドットのメインチェーンであるリレーチェーンに接続されています。

ポルカドットは、ネットワークに参加するブロックチェーンの相互運用(インターオペラビリティ)とセキュリティの共有、スケーラビリティの向上を目指すブロックチェーンです。ポルカドットのネットワークはメインチェーンのリレーチェーンと、リレーチェーンに接続する独立したブロックチェーンのパラチェーンから構成されています。
アスターネットワークはパラチェーンとしてポルカドットに接続することで、他のブロックチェーンとポルカドットとのハブとなり、両者を接続可能にしています。

ポルカドットとDOTについて詳しくは以下の記事をご確認ください。
https://coin.z.com/jp/corp/information/dot/

アスターネットワークとASTRの特徴

アスターネットワークとASTRの特徴

アスターネットワークとASTRには以下の特徴などがあります。

dAppステーキング

アスターネットワークでは、Build to Earn(構築して稼ぐ)を実現するために、「dAppステーキング」と呼ばれる仕組みが採用されています。

dAppステーキングは、アスターネットワーク上でアプリケーションの開発を行う方に報酬を与えるための仕組みです。ステーキングでは通常、ステーキングに参加している方に対してのみ報酬が支払われますが、dAppステーキングではアスターネットワーク上に存在するdAppsやNFTプロジェクトなどに対してASTRをステークすることで、ASTR保有者とアプリケーション開発者に対して報酬が支払われる仕組みとなっています。

マルチチェーン・スマートコントラクト・プラットフォーム

アスターネットワークはスマートコントラクトをサポートしているため、アスターネットワーク上でNFTやDeFiなどのアプリケーションの構築ができます。

また、アスターネットワークは異なるブロックチェーン間で互換性を持たせることができるマルチチェーンの設計となっており、パラチェーンとして接続しているポルカドット以外にも、イーサリアムやソラナなどのブロックチェーンとも接続しています。

なお、アスターネットワークは、
・イーサリアムバーチャルマシン(EVM)
・ウェブアッセンブリ(WASM)
の2つのバーチャルマシンに対応しています。イーサリアムバーチャルマシン(EVM)に対応することでイーサリアム上で開発されたdAppsをアスターネットワーク上で展開することができ、ウェブアッセンブリ(WASM)に対応していることでより幅広いプログラミング言語でのアプリケーションの開発が行うことができます。アスターネットワークは、イーサリアムバーチャルマシン(EVM)とウェブアッセンブリ(WASM)の相互運用も実現しており、ブロックチェーンの開発に馴染みのない方を含め、多くの開発者がアスターネットワーク上でアプリケーションを構築できる環境を提供しています。

発行上限

多くの暗号資産(仮想通貨)では発行数量に上限が設けられています。例えばビットコインの場合、発行上限は2,100万枚に設定されています。

これに対して、アスターネットワークではASTRの発行上限は設けられていません。また、ASTRはdAppsのオペレーターやバリデーター、ノミネーターに対する報酬として、毎年10%の追加発行が行われる仕様となっています。そのため、ASTRは発行残高が増え続けるインフレ資産としての性質を持っています。

なお、発行残高の減少につながるバーン(焼却)の実績はいまだになく、またアスターネットワークにはその仕組みも存在しませんが、今後ガバナンス投票でバーン(焼却)に関する提案が行われ、可決された場合はバーン(焼却)が実行されることも考えられます。

アスターネットワークとASTRの今後

アスターネットワークとASTRの今後

アスターネットワークは2022年1月にローンチしたばかりのブロックチェーンですが、開発を主導するSTAKE TECHNOLOGIES PTE. LTD.と提携や協業をおこなっている企業は、すでに多数存在します。

提携、協業した企業の一例:
・マイクロソフト
・アマゾンウェブサービス(AWS)
・博報堂
・SMBC日興証券
・Docomo

なお、アスターネットワークは日本発のブロックチェーンということから、日本国内の企業や自治体との提携や協業も進んでおり、今後のアスターネットワークの活用と、独自の暗号資産(仮想通貨)ASTRのユースケース拡大に期待が集まります。

まとめ

この記事ではアスターネットワークと独自の暗号資産(仮想通貨)ASTRについてご紹介しました。

アスターネットワークは、ポルカドットのパラチェーンとして、ポルカドットに接続している日本発のブロックチェーンです。マルチチェーン・スマートコントラクト・プラットフォームとして、異なるブロックチェーン間のハブとなることを目指しています。

またアスターネットワーク上で流通する独自の暗号資産(仮想通貨)ASTRは、2023年3月22日より、GMOコインにて取り扱いが開始されました。日本発のアスタープロジェクトやアスターネットワーク、ASTRに興味がある方は、お取引を検討してみてはいかがでしょうか?

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