【初心者向け】暗号資産(仮想通貨)の買い方を解説!
シンボル(XYM)とは
シンボルは企業とブロックチェーンを結びつけ、新しい価値を生み出すことを支援するブロックチェーンプラットフォームです。またシンボルのブロックチェーン上で流通するネイティブトークンを「XYM」と言います。
この記事では、これからXYMの購入を検討している方に向けて、シンボルとXYMの概要、特徴、今後についてご紹介します。
シンボルとXYMとは
シンボルは、ネムをベースにして開発されたブロックチェーンです。企業や公的機関などエンタープライズのニーズに特化しているという特徴があります。シンボルの開発・管理はNEM Group Ltd.が行っており、2021年3月17日に最初のブロック(ジェネシスブロック)が生成されました。
またシンボルのブロックチェーン上で流通するネイティブトークンを「XYM」と言います。2021年10月20日時点、XYMは時価総額2,382億円、時価総額ランキング206位の暗号資産(仮想通貨)です。
シンボルとネムの関係性
ネムのエコシステムにおいて、ネムという名称は主に以下2つで使用されます。
・エコシステム全体の名称
・ブロックチェーンの名称
これを踏まえ、シンボルとネム(エコシステムおよびブロックチェーン)の関係性は以下の通りとなります。
・ネム(エコシステム):エコシステム全体の名称。ネムとシンボル、2つのパブリックブロックチェーンが存在する。
・ネム(ブロックチェーン):2015年3月にローンチしたブロックチェーン。ネイティブトークンはXEM。
・シンボル:ネムブロックチェーンをベースに開発されたブロックチェーンで、2021年3月にローンチ。ネイティブトークンはXYM。
シンボルとXYMの特徴
シンボルとXYMには、以下のような特徴があります。
Proof of Stakes Plus(PoS+)
シンボルのコンセンサス・アルゴリズムは、Proof of Stakes(PoS)の仕組みを改良したProof of Stakes Plus(PoS+)が採用されています。
Proof of Stake(PoS)はトークンの保有量を基準にブロックを生成する権利が付与されるという仕組みです。トークンを多く保有することで、ブロック生成の権利が割り当てられる確率が高くなります。
一方Proof of Stakes Plus(PoS+)では、トークンの保有量を含む以下3つのスコアにより、ブロックを生成するノードが決定されます。
・保有量が評価対象となる「ステークスコア」
・取引量が評価対象となる「トランザクションスコア」
・ノードの活動が評価対象となる「ノードスコア」
ハーベスティング
ハーベスティングとは日本語で「収穫」を意味する言葉です。ビットコインのマイニングに相当する仕組みで、ブロックの生成を行うことで報酬を受け取ることができます。
シンボルのハーベスティングに参加する方法は、以下の3つがあります。
ローカルハーベスティング
ローカルハーベスティングは自身でノードを運営してハーベスティングを行う方法です。3つの方法の中で最も簡単に設定ができる一方、安全性に欠けているという欠点があります。なおシンボルの公式サイトではローカルハーベスティングは推奨しておらず、リモートハーベスティング、デリゲートハーベスティングへの参加を推奨しています。
リモートハーベスティング
リモートハーベスティングはローカルハーベスティング同様、自身でノードを運営してハーベスティングを行う方法です。リモートアカウントと呼ばれるアカウントの作成が必要となります。
デリゲートハーベスティング
デリゲートハーベスティングは上記2つとは異なり、自身でノードの運営をしていなくてもハーベスティングに参加できる方法です。第三者が運営するノードに委任することでハーベスティングに参加し、ブロック生成により発生した報酬の一部を受け取ることができます。
アグリゲートトランザクション
アグリゲートトランザクションとは、複数のトランザクション(取引)をひとつにまとめて処理することができる仕組みのことです。アグリゲートトランザクションの実行には、あらかじめ決められた期限内に該当する当事者全員の同意(署名)が必要となり、期限内に1人でも同意(署名)しなかった場合、該当のトランザクションは破棄されます。
この仕組みは一度きりの破棄可能なスマートコントラクトを生成することで実現されています。スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上であらかじめ設定された条件に従って、第三者の手を介すことなくトランザクションを処理するプログラムのことです。
シンボルとXYMの今後
シンボルとXYMは2021年3月に誕生したばかりですが、すでに企業やプラットフォームで利用が進められています。
NEMBER ART
NEMBER ARTはシンボルのブロックチェーンを利用して構築されたNFT(Non Fungible Token)マーケットプレイスです。スペインに本拠地を構えるPeersyst Technology社により開発され、2021年6月にローンチしました。
NEMBER ARTで取引されているNFTは、シンボルのネイティブトークンXYMを使って購入することができます。購入希望者は購入希望額(XYMの数量)を出品者に送信し、出品者が同意(署名)した場合、取引が成立するという仕組みになっています。
Bimtrazer
BimtrazerはBimtrazer社が提供する建設業向けの管理サービスです。AIなど技術を用いてプロジェクトの進捗状況の分析し、プロジェクト計画との差異を発見・管理することで、作業効率の向上を目指しています。
同社が提供するBimtrazerでは、シンボルのブロックチェーンを利用して作業の進捗状況の記録や管理などを行なっています。
このほかにも、2021年4月に日本でシンボルとネムに関する情報発信を行うNEM Japanが技術プランについてロードマップを発表するなど、今後のシンボルの機能拡張と、それに伴うユースケースの増加に期待が集まります。
まとめ
この記事ではネムをベースに開発されたブロックチェーンシンボルと、シンボルで流通するネイティブトークンXYMについてご紹介しました。
シンボルは、企業や公的機関などエンタープライズでの利用を想定して開発されたブロックチェーンプラットフォームです。ローンチしてから日は浅いものの、すでにシンボルを利用したプロダクトが開発されており、今後の更なるユースケースの増加に期待が集まります。
シンボルのネイティブトークンであるXYMは、2021年10月20日よりGMOコインでの取り扱いが開始されました。シンボルやXYMに興味がある方は、お取引を検討してみてはいかがでしょうか?