ネム(XEM)とは

ネム(XEM)の特徴

ネム(XEM)の特徴

2015年3月に公開されたネム(XEM)は、ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)などと比べると、比較的新しい暗号資産(仮想通貨)です。ネム(XEM)は「New Economy Movement」の略称で、ブロックチェーンを活用して、新しい経済の仕組みを確立することを目標としています。また、2017年3月にシンガポールでNEM財団が発足し、ネム(XEM)のブロックチェーン技術使用の促進を目的に活動しています。

処理速度

ビットコイン(BTC)は約10分で1ブロックが生成されるのに対し、ネム(XEM)は約1分で1つのブロックが生成されます。そのためビットコイン(BTC)と比較すると、処理速度は非常に早いと言えます。

ネム(XEM)およびビットコイン(BTC)の処理速度は、ネットワークの状況などにより例外もあります。

発行枚数

ネム(XEM)の総発行数量は8,999,999,999 XEMです。すでに上限数量発行されており、今後発行されることはありません。

独自トークンの発行

NEMネットワーク上に「ネームスペース」という空間をレンタルすることで、簡単に独自のトークンを発行することができます。ネームスペースで発行するオリジナルトークンのことを「モザイク」と言います。モザイク発行に必要なネームスペースは「NEM wallet」というネム(XEM)の公式ウォレットアプリを利用することで、レンタル可能となります。

ネム(XEM)の仕組み

取引承認の仕組み(PoI)

ネム(XEM)の仕組み

ネム(XEM)が採用しているPoI(Proof of Importance)は「アカウントの重要度」によって報酬が分配される仕組みです。アカウントの重要度は「PoIスコア」で管理されており、このPoIスコアはネム(XEM)の保有量、保有期間、取引量などを元に算出されています。PoIスコアが高いほど重要度が高いとみなされ、報酬を受け取りやすく設計されています。

承認作業(ハーベスティング)

ビットコイン(BTC)の取引を承認する作業を「マイニング」と呼びますが、ネム(XEM)の取引を承認する作業のことを「ハーベスティング」と呼びます。マイニングに比べて安価で始めることができるハーベスティングは、一定期間1万XEM以上を保有することで、参加資格が与えられます。約1分に1回ハーベスティングが行われ、アカウントの重要度に応じて報酬が支払われます。またハーベスティングには次の2つの種類があります。

ローカルハーベスティング

自宅のパソコンからハーベスティングに参加する方法です。ハーベスティングの参加条件を満たし、オンラインの状態であれば参加可能です。

デリゲートハーベスティング

手数料を支払うことで、「スーパーノード」という第三者にハーべスティングを委託する方法です。スーパーノードとは、NEMネットワークにおいて、重要度が極めて高い参加者のことで、「ネム(XEM)のフルノードを保有」「300万XEM以上保有」「処理性能が一定水準を超えている」など厳しい条件を満たしたノードのことです。デリゲートハーベスティングは委託するため、オフラインでもハーベスティングに参加が可能となります。

ネム(XEM)の今後

カタパルトの実装

「カタパルト」とはネム(XEM)の次世代型コアエンジンの名称です。カタパルトでは、新機能の追加や機能強化が施されます。例えば、ネームスペースと紐づく形でのみ発行が可能であるモザイクは、ネームスペースとは独立し、単独での発行が可能となります。

カタパルトを実装することで、今まで以上に使い勝手が良く、セキュリティも向上したブロックチェーンにアップデートされる予定です。

XEMの価格・相場・チャート

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