仮想通貨ATMとは?取引ができる銘柄と設置状況についてご紹介

仮想通貨の取引は一般的に仮想通貨取引所のサービスを利用して行われますが、それ以外にも、仮想通貨を購入、または売却する方法はいくつか存在します。そのうちのひとつが仮想通貨ATMを使って取引をする方法です。では、仮想通貨ATMとは一体どのようなものでしょうか?

仮想通貨ATMについての概要や設置状況、利用する上での注意点などご紹介します。

仮想通貨ATMとは

ATMという言葉を聞くと、多くの方は銀行のATMを連想するのではないでしょうか?銀行のATMは、通帳やカードを使って自分の口座からお金を引き出したり、自分の口座にお金を預け入れることができます。一方、仮想通貨ATMは一般的な銀行のATMと提供しているサービスが異なります。

仮想通貨ATMは、GMOコインなどの仮想通貨取引所を使って取引を行うのと同じように、ATMを使って仮想通貨の購入、または売却ができるサービスです。

なお、仮想通貨ATMでビットコイン(BTC)などの仮想通貨を購入した場合、以下の方法で管理することができます。
仮想通貨をウォレットに送付:
仮想通貨ATMで購入した仮想通貨の送付先として、事前にウォレットを用意しておく必要があります。指定のアドレスに仮想通貨ATMで購入した仮想通貨を送付することで管理ができます。

ペーパーウォレットに印刷:
一部の仮想通貨ATMでは、ペーパーウォレットを発行できる場合があります。ペーパーウォレットとは、仮想通貨アドレスと秘密鍵を紙に印刷して管理する方法で、事前にウォレットを用意していなくても、ペーパーウォレットを発行する機能が備わっていれば、仮想通貨を購入することができます。

仮想通貨ATMで取引ができる銘柄

仮想通貨ATMを使って、仮想通貨の購入や売却ができることがわかりました。では、仮想通貨ATMではどのような銘柄の取引ができるのでしょうか?

現在、仮想通貨は2,300種類以上存在すると言われています。
それらの仮想通貨のうち、
仮想通貨ATMで取引が可能
GMOコインで取り扱いがある
2つの条件を満たす銘柄を、その特徴と合わせてみていきましょう。

ビットコイン(BTC)

ATM設置台数:6,531台(2020年1月現在)

仮想通貨ATMでもっとも取り扱いの多い銘柄はビットコイン(BTC)です。ビットコイン(BTC)は2020年1月現在、仮想通貨ATMの設置台数の99%以上にあたる、6,531台で取引を行うことができます。

ビットコイン(BTC)は2008年にサトシ・ナカモトと名乗る匿名の人物がネット上に公開した論文をきっかけに開発され、2009年に配布が開始されました。2020年1月現在、ビットコイン(BTC)はもっとも時価総額が高い仮想通貨です。

ライトコイン(LTC)

ATM設置台数:4,461台(2020年1月現在)

ライトコイン(LTC)は仮想通貨ATMでの取り扱い数がビットコイン(BTC)に次いで多い銘柄です。2020年1月現在、仮想通貨ATMの設置台数の約68%にあたる、4,461台で取引を行うことができます。

ライトコイン(LTC)はビットコイン(BTC)をベースに開発された仮想通貨です。ビットコイン(BTC)と比較するとブロックが早く生成されるという特徴があり、ビットコイン(BTC)が約10分に1回ブロックが生成されるのに対し、ライトコイン(LTC)は約2.5分に1回ブロックが生成されます。
※ブロックの生成速度はブロックチェーンのネットワークの状況により、例外もあります。

イーサリアム(ETH)

ATM設置台数:3,949台(2020年1月現在)

仮想通貨ATMでの取り扱い数が3番目に多い銘柄はイーサリアム(ETH)です。イーサリアム(ETH)は2020年1月現在、仮想通貨ATMの設置台数の約60%にあたる、3,949台で取引を行うことができます。

イーサリアム(ETH)は2013年に考案され、2014年から運用が開始された仮想通貨です。スマートコントラクトと呼ばれる、取引の契約を自動的に行うことができる仕組みを持つことが特徴のひとつとしてあげられます。イーサリアム(ETH)は2020年1月現在、ビットコイン(BTC)に次いで時価総額第2位の仮想通貨です。

ビットコインキャッシュ(BCH)

ATM設置台数:2,181台(2020年1月現在)

仮想通貨ATMでの取り扱い数が4番目に多い銘柄はビットコインキャッシュ(BCH)です。2020年1月現在、全体の約33%にあたる、2,181台の仮想通貨ATMで取引を行うことができます。

ビットコインキャッシュ(BCH)は2017年8月にビットコイン(BTC)から分岐して誕生した仮想通貨です。

当時ビットコイン(BTC)は、ブロック容量の上限が1MBと決められていることが原因で発生する処理速度の低下や処理手数料の高騰という問題を抱えており、その解決策として2つの方法が提起されました。

ひとつはブロックの容量を変えずに、よりたくさんのデータを処理するためにアップデートする方法、もうひとつは、ブロックの容量自体を大きくすることで、よりたくさんのデータを処理するためにアップデートする方法です。このうち、ブロックの容量自体を大きくする方法は、互換性のないブロックチェーンの分岐を生じさせたため、ビットコインキャッシュ(BCH)が誕生しました。

仮想通貨ATMの設置状況

仮想通貨ATMの設置台数は年々増加しており、Coin ATM Radar(https://coinatmradar.com/charts/cryptocurrency-share/)によると、2020年1月現在、全世界で6,535台が設置されています。それぞれどのような地域で運用されているのか、日本国内と海外の設置状況について、詳しくみていきましょう。

日本国内の仮想通貨ATMの設置状況

過去には日本国内でも東京を中心に仮想通貨ATMが設置されていた時期がありました。

しかし、Coin ATM Radarによると、2020年1月現在、日本国内に設置されている仮想通貨ATMは0台となっています。そのため、現在日本国内でビットコイン(BTC)などの仮想通貨の取引ができる仮想通貨ATMは存在しません。

海外の仮想通貨ATMの設置状況

日本国内とは異なり、海外の仮想通貨ATMの設置台数は年々右肩上がりに増加しています。

Coin ATM Radarによると、2020年1月現在、仮想通貨ATMは現在世界73ヶ国で設置されており、設置台数は6,500台を突破しました。特にアメリカでの設置台数が多く、全体の約70%にあたる4,567台の仮想通貨ATMが設置されています。

※仮想通貨ATM設置台数の上位5ヶ国は以下の通りです。
アメリカ:4,567台
カナダ:753台
イギリス:307台
オーストラリア:187台
スイス:84台

仮想通貨ATMを利用する上で気をつけておくこと

仮想通貨ATMがどのようなものか、また設置状況などを知った上で、利用してみたいと考える方もいらっしゃると思います。ではここで、仮想通貨ATMを利用する上で気をつけておいたほうが良いことをみていきましょう。

課税対象となる場合がある

仮想通貨の取引において、売却時に利益が生じた際は課税対象となります。

例えば1BTC=90万円で購入したビットコイン(BTC)を、1BTC=100万円で売却した場合、生じた利益である10万円は課税対象です。仮想通貨取引所のみならず、仮想通貨ATMで利益が発生した場合も同様に課税対象となりますので、売却益が一定額以上出た場合は、確定申告を行う必要があります。

設置台数が少ない

仮想通貨ATMの設置台数は、全世界で右肩上がりに増加していますが、まだまだ多いとはいえません。

海外に行った際に利用しようと思ったのはいいものの、仮想通貨ATMが見つからないことも想定されます。そのため、仮想通貨ATMを利用したい場合は、あらかじめ旅行先に設置されているのか確認することをおすすめします。

仮想通貨ATMの設置状況は、Coin ATM Radar(https://coinatmradar.com/)で確認ができます。

ATMによって利用できるサービスが異なる

仮想通貨ATMはいくつかの種類があり、利用できるサービスがそれぞれ異なります。例えば以下のサービスがあげられます。
購入・売却ができる仮想通貨ATM
購入のみ可能な仮想通貨ATM
ペーパーウォレットの発行機能を備えている仮想通貨ATM
ビットコイン(BTC)のみ取引ができる仮想通貨ATM
仮想通貨ATMを利用される際は、利用したい機能が備えられているのかあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

まとめ

仮想通貨ATMとはどのようなものか、取引ができる銘柄や、設置状況などをご紹介しました。2020年1月現在、仮想通貨ATMは日本に存在しませんが、今後海外に行かれた際に利用する機会があるかもしれません。

仮想通貨ATMは、事前にウォレットを持っていると取引がスムーズになりますので、仮想通貨取引所で口座開設を行うなど、事前に準備をしておくと良いでしょう。

※本稿に記載のATM設置台数は、2020年1月の執筆時点でのCoin ATM Radar(https://coinatmradar.com/)のデータを参照しています。

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