【初心者向け】暗号資産(仮想通貨)の買い方を解説!
ビットコイン(BTC)は追跡できる?ビットコインアドレスの概要と合わせて解説
最終更新日:2020/11/05
ビットコイン(BTC)の特徴としてよく挙げられるのが「ビットコイン(BTC)がどこからどこに移動しているかは、ブロックチェーン上で公開されている履歴を調べれば、追跡が可能である」という点です。
ビットコイン(BTC)がどのように移動しているかを調べる際には、「ビットコインアドレス」というものを手がかりにして移動の履歴を調べていくことになります。では、ビットコインアドレスとはどのようなもので、移動の履歴はどのように調べていくものなのでしょうか?
ビットコインアドレスとは
ビットコインアドレスは、ビットコイン(BTC)の取引をする際に受け渡しをする「口座番号」のようなものです。銀行で送付するときは相手の預金口座番号を指定しますが、それと同じように、ビットコイン(BTC)を送付するときは相手のビットコインアドレスを指定します。
一般的なビットコインアドレスは27文字から34文字の英数字を組み合わせたもので、一般的なIDなどと違って判読が困難な文字列でできています。これは、自分しか知らない「秘密鍵」から生成した「公開鍵」に一方向の暗号学的ハッシュ化を施すことで生成されているためです。
ビットコインアドレスの種類
一般的なビットコインアドレスは「1」や「3」から始まりますが、そのほかにもいくつか種類があります。
「1」から始まるアドレス
ビットコインアドレスからビットコイン(BTC)を取り出す際、秘密鍵による署名が一つ必要なアドレスです。
「3」から始まるアドレス
ビットコインアドレスからビットコイン(BTC)を取り出す際、秘密鍵による署名が複数必要なアドレスです。一つの秘密鍵が漏えいしても別の秘密鍵がないとビットコイン(BTC)にアクセスできないため、セキュリティが高くなります。
「bc1」から始まるアドレス
トランザクション(取引履歴)を圧縮して、データ量を小さくする技術「Segwit」に対応したウォレットで作成されたビットコインアドレスです。「bc1」で始まるアドレス宛ビットコイン(BTC)を送付する場合、送る側は「Segwit」に対応したアドレスから送らなければなりません。
「m」「n」から始まるアドレス
ビットコイン(BTC)を開発するための環境「テストネット」で作成されたビットコインアドレスです。テストネット上のビットコイン(BTC)は価値を持ちません。
ビットコイン(BTC)の移動履歴をアドレスから追跡してみよう
ビットコイン(BTC)は、誕生してから現在に至るまで、全ての移動履歴がブロックチェーン上に記載されており、インターネット上に公開されています。では、実際にビットコイン(BTC)の移動履歴を追跡する手順をみていきましょう。
ビットコインアドレスをもとに、ビットコイン(BTC)の移動履歴を調べる
個々のビットコインアドレスにおけるビットコイン(BTC)の移動履歴は、「エクスプローラー」と呼ばれるツールで調べることができます。具体的な調査手順は、以下の通りです(ここでは例として「BTC.com」というWebサイトを使って手順を説明しています)。
BTC.com(https://btc.com/)にWebブラウザでアクセスする
画面に表示されている検索窓に、ビットコイン(BTC)の移動について調べたいビットコインアドレスを入力して検索する
検索結果として、残高などのサマリー情報と、その他の詳細情報が表示される
「トランザクション」のエリアを確認すると、そのアドレスにおけるビットコイン(BTC)の移動履歴をすべて確認することができる
トランザクションIDをもとに、特定の移動履歴の情報を調べる
ビットコイン(BTC)の移動履歴を調べる方法には、ビットコインアドレスをもとに調べる以外にも、「トランザクションID」という情報をもとに調べる方法があります。
トランザクションIDとは、ビットコイン(BTC)の個々の移動履歴に付与されるIDです。これをエクスプローラーで検索すると、そのビットコイン(BTC)の移動に関する詳細情報を確認することができます。例えばGMOコインのサービス画面でトランザクションIDを調べる手順は、以下の通りです。
会員ホームにログインする
【入出金】- 【暗号資産】をクリックする
【銘柄選択】画面で、「ビットコイン」をクリックする
【暗号資産預入・送付】-【取引履歴】をクリックする
[期間]、[銘柄名]、[授受区分]、[ステータス]をそれぞれ選択して[検索]ボタンをクリックする
検索結果に表示される情報のうち、移動の履歴を確認したい「トランザクションID」をクリックする
エクスプローラーの画面が表示され、移動の履歴やその他の情報が表示される
※なお、同じトランザクションIDを複数のエクスプローラー上で検索しても、そこで表示される移動の履歴やその他の情報は、ブロックチェーンに記録された同じデータに基づいています。
まとめ
ビットコイン(BTC)の特徴としてよく挙げられる「ブロックチェーン上で公開されている履歴を調べれば、ビットコイン(BTC)の移動は追跡が可能」という点について、具体的な追跡方法と合わせて確認しました。
なおビットコイン(BTC)以外の暗号資産(仮想通貨)も、基本的な仕組みや調べ方はビットコイン(BTC)と類似しています。他の銘柄を保有されている方は、ビットコイン(BTC)の追跡方法を参考にしつつ、保有している銘柄についての追跡方法についても調べてみるとよいでしょう。
ビットコインアドレスに関するよくある質問
- Qビットコインアドレスはどのように構成されていますか?
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A一般的なビットコインアドレスは、27文字から34文字の英数字を組み合わせて構成されています。
詳しくはこちらをご参照ください。 - Qビットコインアドレスにはどのような種類がありますか?
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Aビットコインアドレスは、
・1
・3
・bc1
・m
・n
から始まるものがあります。
詳しくはこちらをご参照ください。 - Qビットコインアドレスを使って、ビットコイン(BTC)の移動履歴は調べられますか?
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Aビットコイン(BTC)の移動履歴はブロックチェーン上に記載されており、インターネット上に公開されています。そのため、ビットコインアドレスを使って移動履歴を調べることができます。
詳しくはこちらをご参照ください。 - Qビットコインアドレスを使用する方法以外に、移動履歴を調べる方法はありますか?
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Aビットコイン(BTC)の「トランザクションID」を使って調べることができます。
詳しくはこちらをご参照ください。