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【3分で解る】スワップ投資の基本(高金利通貨-メキシコペソ編)

最終更新日:2024/03/29

FXの利益には売買の差額で利益を出す売買収益と、特定の通貨を保持し続けることで毎日収益が積み重なっていくスワップ収益があります。中でもスワップ収益狙いに向いているメキシコペソについて解説します。

高金利通貨の概要

高金利通貨とは、その国の政策金利によって高い金利が設定された通貨のことを指します。これは、その国の中央銀行が金利を高く設定することで、その通貨を保有する投資家に対して高い利息を提供することを意味します。

メキシコの概要

ではまず、メキシコの概要からみていきましょう。メキシコというと何を思い浮かべるでしょうか。陽気な国民性、テキーラにタコス、、、美味しいものが色々ありますよね。

メキシコは北米大陸の南部に位置する国です。アメリカ合衆国とグアテマラ、ベリーズと国境を接し、太平洋とメキシコ湾、カリブ海に面しています。中南米の中でブラジルに次ぐ経済規模を誇ります。
世界第12位(※)の経済大国であり、新興国の中でも高い成長率を誇っています。かつては石油などの資源輸出に依存していましたが、近年は製造業の発展が著しく、自動車や家電製品などの輸出が拡大しています。

IMF発表の2023年名目GDPに基づく

メキシコ経済の特徴

メキシコ経済は米国と密接な関係にあり、輸出の約8割、輸入の約4割を米国が占めています。2023年の実質GDP成長率は3.0%と、米国経済の牽引や内需の回復、外資系企業の投資増加などにより堅調な成長を維持しています。特に、米国との密接な関係に基づく輸出は好調で、自動車や電子機器を中心に高い伸びを示しています。

また、世界有数の天然資源国でもあり、世界一の広さ(東京23区の規模)の天然塩田を有しています。中南米では最大の石油産出国でもあり、銀は世界で2番目の産出量を誇ることから天然資源の価格にも影響を受けます。

メキシコペソの概要

メキシコペソは、世界で16番目(※)に取引量の多い通貨であり、アメリカ大陸で3番目に取引量の多い通貨(アメリカドルとカナダドルに次ぐ)であり、ラテンアメリカで最も取引量の多い通貨です。通貨コードはMXN、補助通貨はセンタボ(centavo)です。

国際決済銀行(BIS) 2022年公表データに基づく

メキシコペソのスワップ比較

米ドル金利:5%、メキシコペソ金利:11%、日本円金利:0%、米ドル/円レート:150円、メキシコペソ/円レート:9円、米ドル1万通貨購入、メキシコペソ10万通貨購入の場合

また、メキシコペソは高金利通貨の中では流通量が多く、値動きも比較的安定しており、高金利通貨の優等生と言えるような通貨です。メキシコペソ/円(MXN/JPY)と米ドル円(USD/JPY)のスワップと比較してみましょう。例えば、メキシコペソの金利が11%、日本円の金利が0%、現在のレートが9円と仮定します。米ドルは金利が5%、日本円の金利が0%、現在のレートが150円と仮定します。そうすると、一日あたりおおよそ以下のスワップポイントが貰えます。(メキシコペソは、当社スワップカレンダーが10万通貨表記のため、10万通貨で計算しています)

10万メキシコペソ×11%×9円÷365=約271円
注文必要証拠金⇒45,000円

1万米ドル×5%×150円÷365=約205円
注文必要証拠金⇒75,000円

実際のスワップポイントはこちらよりご確認ください。

高金利通貨である以上、相場の急変に備えて適切な資金管理が必須となりますが、他の高金利通貨と比べるとスプレッド(売値と買値の差)が狭いことが多く、値動きも比較的安定しているため、初めて高金利通貨を取引される方はメキシコペソから取引を始めるのがおすすめと言えるでしょう。

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