1. ホーム
  2. 外国為替FXを知る
  3. 【3分で解る】スワップ投資の基本(高金利通貨-南アフリカランド編)

【3分で解る】スワップ投資の基本(高金利通貨-南アフリカランド編)

最終更新日:2024/03/29

FXの利益には売買の差額で利益を出す売買収益と、特定の通貨を保持し続けることで毎日収益が積み重なっていくスワップ収益があります。中でもスワップ収益狙いに向いている南アフリカランドについて解説します。

高金利通貨の概要

高金利通貨とは、その国の政策金利によって高い金利が設定された通貨のことを指します。これは、その国の中央銀行が金利を高く設定することで、その通貨を保有する投資家に対して高い利息を提供することを意味します。

南アフリカの概要

ではまず、南アフリカの概要からみていきましょう。みなさん南アフリカというと何を思い浮かべるでしょうか。広大なサバンナ、ラグビーの強豪国など、、、色々ありますよね。ちなみに日本でも愛飲されているルイボスティーの原料となるルイボスは南アフリカでのみ栽培されています。

日本にいると馴染みが薄いかもしれませんが、南アフリカはアフリカ有数の経済大国です。アフリカ大陸ではエジプトとナイジェリアに次いで第3位(※)の経済規模を誇り、先進国を中心に構成されるG20参加国にアフリカ大陸で唯一名を連ねています。
1996年に金融政策・貿易の自由化、財政の健在化、諸規制の撤廃を掲げたマクロ経済戦略「成長・雇用・再分配(GEAR)」を策定し、自由化による経済成長路線を歩んできました。一方で、近年は国営電力会社の安定的な電力供給に懸念が残る点や、慢性的な失業率の増加も問題視されつつあります。

IMF発表の2023年名目GDPに基づく

南アフリカ経済の特徴

南アフリカの産業構造は、19世紀後半にダイヤモンド、金、プラチナが発見されて以降、鉱業主導で成長し、かつては世界一の産出量を誇りました。貴金属以外にも、鉄鉱石や石炭などの鉱物資源も産出しています。

また、これによって蓄積された資本を原資として製造業及び金融業が発展してきました。最大の貿易国は中国で、輸出入ともに中国が最大です。そのため、南アフリカランドを取引するには貴金属市場や中国市場の影響を受けることがあります。

南アフリカランドの概要

南アフリカランドは、世界で18番目に取引量の多い通貨であり、アフリカ大陸では最も流通した通貨です。通貨コードはZARで、補助単位100分の1はcent(セント)です。紙面にはアパルトヘイトを主導したネルソン・マンデラ氏が肖像画に描かれています。

ZARという並びを見ると南アフリカ関係ないのでは?と思うかもしれませんが、南アフリカランドをオランダ語で表記した ”Zuid-Afrikaanse Rand”の頭文字を取ってZARという通貨コードが採用されました。同じ新興国通貨として有名なメキシコペソと比較すると流通量は落ちるため、取引の難易度は少し上がるかもしれません。

南アフリカランドのスワップ比較

米ドル金利:5%、南アフリカランド金利:8%、日本円金利:0%、米ドル/円レート:150円、南アフリカランド/円レート:9円、米ドル1万通貨購入、南アフリカランド10万通貨購入の場合

南アフリカランド/円(ZAR/JPY)と米ドル円(USD/JPY)のスワップと比較してみましょう。例えば、南アフリカランドの金利が8%、日本円の金利が0%、現在のレートが9円と仮定します。米ドルは金利が5%、日本円の金利が0%、現在のレートが150円と仮定します。
そうすると、一日あたりおおよそ以下のスワップポイントが貰えます。(南アフリカランドは、当社スワップカレンダーが10万通貨表記のため、10万通貨で計算しています)

10万南アフリカランド×8%×9円÷365=約197円
注文必要証拠金⇒45,000円

1万米ドル×5%×150円÷365=約205円
注文必要証拠金⇒75,000円

実際のスワップポイントはこちらよりご確認ください。

現状、メキシコペソと比較するとスワップポイントには劣るものの、南アフリカランドが影響を受けるとされる貴金属市場は上昇傾向にあり、追い風といえるかもしれません。また、過去にはメキシコペソよりも高金利だった時期もあっただけに、今後の金融政策次第では再び政策金利が逆転する日が来るかもしれません。
メジャー通貨に比べて流通量が少ない分、相場が急変することもありますので、適切な資金管理が必須となりますが、当社では10通貨から取引が可能ですので、少額からでも取引を始めてみるのはいかがでしょうか。

  • bookmark
  • LINE

外国為替FXを知るTOPへ

24時間いつでも ビットコイン購入まで最短10分