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【3分で解る】テクニカル分析の基本(ボリンジャーバンド)

最終更新日:2024/02/26

株、外国為替、暗号資産など、世の中には様々な投資対象があります。取引する人たちはどのようにして売買のタイミングを決めているのでしょうか?ここでは初心者でもわかりやすい「テクニカル分析」について解説します。

前回の移動平均線に続き、トレンド系で代表的なテクニカルである「ボリンジャーバンド」を紹介します。

ボリンジャーバンドは、移動平均線に標準偏差を加えたテクニカル指標です。
標準偏差とは、対象データの値と平均との間にある差を2乗したものを合計した上で、データの総数で割った正の平方根を指しますが、これだと分かりづらいので、ここでは「この範囲で値動きが収まる可能性が高い」くらいでひとまずOKです。

ボリンジャーバンドは移動平均線を挟んだ上下3本ずつの線で構成され、中心から外側にかけて、収まる範囲をσ(シグマ)と呼びます。具体的には、内側の1σに収まる可能性が約68%、真ん中の2σに収まる可能性が約95%、外側の3σに収まる可能性が約99%です。

※設定方法:弊社チャート上部のインジケーターからBB(ボリンジャーバンド)を選択後、左上の歯車マークを押下し、標準偏差の値を変更することでσの範囲を変更できます。デフォルトでは2σが表示されており、インジケーターから再度BBを選択することで、複数のバンドが表示可能になります。

ここで初心者が陥りがちなのが、特定の範囲に収まる可能性が高いのであれば、2σや3σにタッチしたら逆張りで取引すればいいのではないか、、、と。

もちろん、短期的なリバウンドを狙った取引手法もあります。しかし、ボリンジャーバンドは「トレンド系」のテクニカルです。逆張りで取引するのはトレンド(流れ)に逆らうことです。
ボリンジャーバンドの考案者であるジョン・ボリンジャー氏も基本はトレンドを捉えるテクニカル指標として使うことを推奨しています。

ボリンジャーバンドで重要なのは、バンド幅の拡大、縮小を見ることです。バンドが拡大すればトレンド発生、バンドが縮小すればトレンド解消という見方をします。それでは、2022年の米ドル/円のチャートを見てみましょう。

2022年3月、米ドル/円の価格が上昇し、+3σにタッチしたと同時に、バンドの幅が拡大しています。これがトレンド発生です。その後は、5月頃まで+1σと+2σの間を価格が行き来しながら上昇しています。これをバンドウォークと呼びます。2022年は大幅に円安ドル高が進行したため、複数回このバンドウォークが現れています。そして、再びバンド幅が縮小するとトレンド終了とみます。

このようにボリンジャーバンドは、視覚的にも値動きの幅を認識しやすいことから、初心者にもオススメのテクニカルです。

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