先週の振り返り
[ドル円]
- トランプ米大統領が公表した対日「相互関税」の税率が24%と予想を上回り、150.49円から一時145.20円まで急落
- 米10年債利回りは質への逃避から3.9966%まで低下し、世界同時株安の様相
[ユーロドル]
- 米相互関税発表後の米長期金利の急低下を受けて、一時1.1144ドルまで急伸
[豪ドル円]
- 対ドルでは買いが入ったが、対円ではリスク回避の流れが強まり売りに押された
[南ア・ランド円]
- 南アで政情不安が高まっているほか、米相互関税で高関税率が課され、昨年8月以来の安値水準の7.69円まで売られた
[ポンド円]
- リスクオフの円買いが加速し、190円後半に押し戻された
[加ドル円]
- リスクオフの円買いが加速し、103円前半に押し戻された
今週の見通し
[ドル円]
- 米国の対日「相互関税」24%と自動車関税25%の発動を受けたリスク回避のドル売り・円買いが続くか
- 米3月CPI、4月ミシガン大学消費者信頼感指数、FOMC議事要旨、債務上限問題、米財政収支に注目
[ユーロドル]
- 米国の対EU相互関税率20%を受け、報復関税による欧米貿易戦争となる可能性から上値は重いか
- ECBでの6会合連続の利下げ観測も上値を抑制。ユーロ圏経済指標の悪化なら利下げ観測が高まる
[豪ドル円]
- 世界的な景気減速や貿易紛争激化への懸念からリスク回避の流れが継続か。上値は抑えられる見通し
- RBA声明文はややハト派な内容。1-3月期CPIが上振れなければ、5月に追加利下げの可能性
[南ア・ランド円]
- リスク回避の流れに加え、対南ア関税率が30%と高水準なことが懸念材料
- 南アの政局不安もZAR相場の重し
[ポンド円]
- 英国への関税率は10%と欧州より低く、当面は対抗措置を急がない方針か
- 英国内ではGDPや鉱工業生産などの指標に注目。物価高止まりとリセッションの同時進行にBOEは悩む
[加ドル円]
- 米加関税合戦が激化すれば、加ドルは対ドル・対円での売り圧力が強まる可能性
- 鉄鋼・アルミ業界での一時解雇の拡大、国産品購入運動など新たな懸念要素にも注意
今週の想定レンジ
[ドル円] 143.00-148.00円
[ユーロドル] 1.0800-1.1200ドル
[豪ドル円] 90.00-95.00円
[南ア・ランド円] 7.50-8.00円
[ポンド円] 188.00-195.00円
[加ドル円] 102.00-106.00円
今週注目の経済指標
4月7日(月)
15:00 ドイツ 2月鉱工業生産(前月比)
15:00 ドイツ 2月鉱工業生産(前年同月比)
18:00 ユーロ 2月小売売上高(前月比)
18:00 ユーロ 2月小売売上高(前年同月比)
4月8日(火)
08:50 日本 2月国際収支・貿易収支
4月9日(水)
11:00 NZ ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
15:15 日本 植田和男日銀総裁、発言
21:00 メキシコ 3月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
03:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
4月10日(木)
10:30 中国 3月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
10:30 中国 3月生産者物価指数(PPI)(前年同月比)
21:30 米国 3月消費者物価指数(CPI)(前月比)
21:30 米国 3月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
21:30 米国 3月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
21:30 米国 3月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
21:30 米国 前週分失業保険継続受給者数
21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数
03:00 米国 3月月次財政収支
4月11日(金)
15:00 ドイツ 3月消費者物価指数(CPI、改定値)(前月比)
15:00 ドイツ 3月消費者物価指数(CPI、改定値)(前年同月比)
15:00 英国 2月月次国内総生産(GDP)(前月比)
15:00 英国 2月鉱工業生産(前月比)
15:00 英国 2月鉱工業生産(前年同月比)
15:00 英国 2月製造業生産指数(前月比)
21:30 米国 3月卸売物価指数(PPI)(前月比)
21:30 米国 3月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
21:30 米国 3月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 米国 3月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
23:00 米国 4月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
本レポートは2025年4月5日12時00分ごろ執筆したものです。