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米雇用市場の減速でドル売りへ

先週の振り返り

・USDJPYはやや軟調。週前半はISM製造業や、JOLTS、ADP雇用統計など米雇用関連指標が予想を下回ったことで154円台後半まで下落したものの、根強いドル買いに156円台ミドルまで買い戻された。

・日銀高官から早期利上げを示唆するような発言が散見されたことで、7月利上げ予想が台頭した。

・カナダ銀行(BOC)は6/5に予想通り0.25%の利下げを実施。利下げについては織り込まれていたこともあり、値動きは限定的。

・欧州中銀(ECB)も6/6予想通り0.25%の利下げを実施。こちらも利下げについては織り込まれていたこともあり、値動きは限定的。利下げ票は1票のみであった。声明では来年の予想インフレ率を引き上げ、インフレに対する警戒感を示した。

・ラガルドECB総裁の会見もECBからの声明と似通った内容となった。インフレ動向は改善されつつあると発言する一方、追加の利下げの見通しについては触れなかった。

・米・前週分新規失業保険申請件数は引き続き高水準。雇用市場の減速が徐々に現れている。

今週の見通し

・USDJPYは156円台ミドルから上値が重かった。同水準はレジスタンスとして機能しそうだ。

・日米の政策金利発表に加えて米CPI、PPIも発表される重要週。金利水準はいずれも据え置き予想だが、各中銀トップの定例会見は要注目。

・特に6/12は米CPIとFOMC政策金利が同日に発表されるため、NY時間の乱高下を警戒したい。

・米CPIはインフレのしつこさを裏付ける結果となるか。現状、クリーブランド連銀が公表するCPI NOWは市場予想よりも若干高めの数値を示しており、発表直後のドル買いを想定したい。

・FOMCは据え置き予想だが、同時に公表される声明のタカ派度合いを見極めたい。現状、9月利下げ予想が優勢であるものの、Fedwatchでは9月利下げの可能性が依然として5割台を推移するだけに、どちらに振れても相応の反応がありそうだ。

・パウエル議長の定例会見では雇用市場の減速について言及があるか注目。アトランタ連銀やセントルイス連銀が公表する時給トラッカーでは明確に賃金インフレは減速しており、JOLTSやADP雇用統計も予想を下振れたため、雇用市場の減速を今後の利下げの理由として材料視するかが焦点。

・6/14は日銀政策金利発表とミシガン6月速報値が発表予定。週末まで気が抜けない相場が続く。

・これまでの日銀政策決定会合に向けての流れを踏襲すると、発表当日まで報道合戦が続くことが予想される。ヘッドライン次第では円相場が大きく変動するため警戒したい。

・ミシガン6月速報値では、米国内のインフレのしつこさが、指数の内容の一つである「1年先のインフレ期待」に現れるか注目したい。

今週注目の通貨ペア

「USD/JPY」

・米国の雇用市場の減速がドル売りに繋がっている。
・6/3週は156円台ミドルから上値が重かった。レジスタンスとして機能しそうだ。
・日足一目均衡表では転換線より上で売り圧力が強い。

戦略

戦略①
6/4高値を上抜ける156.50円を撤退目処に、日足転換線の推移する156.10円付近から、6/3高値と6/4安値の61.8%戻しの水準である156.35円まで売り上がり。利益確定は6/4安値の154.55円を目先ターゲットに、5/16安値の153.60円を最終ターゲットとする。

戦略②
6/6安値を下抜ける155.35円で逆指値売り。155.50円上抜けをタイトストップに、6/4安値の154.55円をターゲットとする。


今週注目の経済指標

6月10日(月)
08:50 日本 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(前期比)
08:50 日本 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値)(年率換算)
08:50 日本 4月国際収支・貿易収支

6月11日(火)
– 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
15:00 英国 4月失業率(ILO方式)
15:00 英国 5月失業保険申請件数
15:00 英国 5月失業率

6月12日(水)
10:30 中国 5月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
10:30 中国 5月生産者物価指数(PPI)(前年同月比)
15:00 ドイツ 5月消費者物価指数(CPI、改定値)(前月比)
15:00 ドイツ 5月消費者物価指数(CPI、改定値)(前年同月比)
15:00 英国 4月月次国内総生産(GDP)(前月比)
15:00 英国 4月鉱工業生産(前月比)
15:00 英国 4月鉱工業生産(前年同月比)
15:00 英国 4月製造業生産指数(前月比)
21:30 米国 5月消費者物価指数(CPI)(前月比)
21:30 米国 5月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
21:30 米国 5月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
21:30 米国 5月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
03:00 米国 5月月次財政収支
03:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
03:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見

6月13日(木)
– 日本 日銀・金融政策決定会合(1日目)
10:30 豪州 5月失業率
10:30 豪州 5月新規雇用者数
18:00 ユーロ 4月鉱工業生産(前月比)
18:00 ユーロ 4月鉱工業生産(前年同月比)
21:30 米国 5月卸売物価指数(PPI)(前月比)
21:30 米国 5月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
21:30 米国 5月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 米国 5月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
21:30 米国 前週分失業保険継続受給者数
21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数

6月14日(金)
– 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
15:30 日本 植田和男日銀総裁、定例記者会見
23:00 米国 6月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
02:30 ユーロ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言

※本レポートは6/7(金)14:30頃作成したものです。
※取引に係るリスクはこちらをご覧ください。

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