1. ホーム
  2. 外国為替AI見通し
  3. 過去の配信内容
  4. ドル高は米CPIと小売次第

ドル高は米CPIと小売次第

先週の振り返り

・USDJPYは買いが根強い。円買い介入前後の高値と安値の半値戻しの水準となる156円付近まで上昇した。

・FRB高官の発言からはインフレの沈静化が進んでいないことへの懸念が複数確認された。また、一部タカ派高官からは年内据え置きの可能性が示唆された。

・イエレン米財務長官は「こうした介入はまれであるべきで、協議が行われることが期待される」と円買い介入へ牽制を行った。

・豪中銀は市場予想よりもハト派。インフレ鈍化ぺースが緩やかであることから一部ではタカ派的なサプライズへの期待もあったが、声明でインフレ率の上振れリスク警戒を示すに留まった。

・英中銀も同様にハト派的スタンスが目立った。金利水準は予想通り据え置いたものの、金利発表後の会見でベイリー総裁は6月が最初の利下げになることを示唆したことで、ポンド売りが強まった。投票配分は利下げ2票対据え置き7票となり、前回会合よりも利下げが1票増えた。

・5/9に発表された本邦実質賃金は物価上昇や円安の影響を受けたことで24ヶ月連続のマイナスとなった。

・5/9に発表された米・前週分新規失業保険申請件数は昨年11月来の水準へ悪化。USDJPYは20銭程度の下落だったものの、対欧州通貨ではドル売りが鮮明に。

・植田日銀総裁は先月の政策決定会合後の会見で「円安が基調的な物価上昇率に大きな影響は与えていない」と発言するも、5/9に公表された日銀政策決定会合の主な意見では、「物価の上振れ方向のリスクにも注意が必要である」といった内容が見られた。

今週の見通し

・神田財務官は円買い介入の原資についての質問に対し、「世の中で言われている限界というのは全く間違っている、断言する」と気を吐いた一方、イエレン財務長官が円買い介入への牽制を示したことで円買い介入のハードルが上がった。再度の円買い介入にはこれまで以上の理由が必要になりそうだ。

・まずは5/14の米4月PPIに注目。珍しくPPIが先に発表される週となる。PPIはCPIに先行して動く傾向にあるため、ここのところ予想の上振れが続いている本指標(特にコア指数)が予想を下回ってくれば利下げの後押しとなりそうだ。

・そして、翌日5/15がメインイベント。米4月CPIと4月小売売上高が同時に発表される。インフレ沈静化の兆しが見えるかどうか。ドル売り円買い介入のハードルが上がっているだけに、予想を上振れた場合に本邦当局は難しい決断を迫られる。

・5/6週の米・前週分新規失業保険申請件数が予想よりも大きく悪化したため、米雇用市場への関心が高まった。予想の上振れや件数の高止まりが続くようなら利下げの口実の一つとなりそうだ。

・これまで通り、米国の利下げ時期がいつになるかが旬なテーマ。雇用市場、物価動向の頭打ちが露わになればFRB高官からも利下げを支持する発言がありそうだ。FedWatchでは9月会合での利下げの可能性が約5割となっているため、まだ折り込みきれていない部分がある。

・5/16は豪雇用統計。失業率は3%台後半と低水準を維持しており、この傾向が続くなら豪中銀の利下げ後退スタンスを後押しすることとなりそうだ。
null

今週注目の通貨ペア

AUD/JPY

・イエレン米財務長官は円買い介入への牽制を強めており、為替介入へのハードルが上がっている。

・5/6週は米・新規失業保険申請件数が予想を下振れたことで、ドル全面安の展開。中でもオセアニア通貨の買い戻しが強かった。持続性あれば妙味あり。

・豪雇用市場は堅調。悪化の兆し見えなければ一段高と見る。

戦略

節目の102.00円下抜けを撤退目処に、102.50円付近で押し目買い。利益確定は円買い介入前後の高値と安値の78.6%戻しとなる103.80円付近に設定。


今週注目の経済指標

5月13日(月)

08:50 日本 4月マネーストックM2(前年同月比)

5月14日(火)

08:50 日本 4月国内企業物価指数(前月比)

08:50 日本 4月国内企業物価指数(前年同月比)

15:00 ドイツ 4月消費者物価指数(CPI、改定値)(前月比)

15:00 ドイツ 4月消費者物価指数(CPI、改定値)(前年同月比)

15:00 英国 3月失業率(ILO方式)

15:00 英国 4月失業保険申請件数

15:00 英国 4月失業率

18:00 ドイツ 5月ZEW景況感調査(期待指数)

18:00 ユーロ 5月ZEW景況感調査

21:30 米国 4月卸売物価指数(PPI)(前月比)

21:30 米国 4月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)

21:30 米国 4月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)

21:30 米国 4月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)

23:00 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

5月15日(水)

10:30 豪州 1-3月期四半期賃金指数(前期比)

18:00 ユーロ 1-3月期四半期域内総生産(GDP、改定値)(前期比)

18:00 ユーロ 1-3月期四半期域内総生産(GDP、改定値)(前年同期比)

18:00 ユーロ 3月鉱工業生産(前月比)

18:00 ユーロ 3月鉱工業生産(前年同月比)

20:00 米国 MBA住宅ローン申請指数(前週比)

21:30 米国 4月小売売上高(除自動車)(前月比)

21:30 米国 4月小売売上高(前月比)

21:30 米国 4月消費者物価指数(CPI)(前月比)

21:30 米国 4月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)

21:30 米国 4月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)

21:30 米国 4月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)

21:30 米国 5月ニューヨーク連銀製造業景気指数

23:00 米国 3月企業在庫(前月比)

23:00 米国 5月NAHB住宅市場指数

05:00 米国 3月対米証券投資

05:00 米国 3月対米証券投資(短期債除く)

5月16日(木)

08:50 日本 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比)

08:50 日本 1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(年率換算)

08:50 日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)

08:50 日本 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)

10:30 豪州 4月失業率

10:30 豪州 4月新規雇用者数

13:30 日本 3月鉱工業生産・確報値(前月比)

13:30 日本 3月鉱工業生産・確報値(前年同月比)

13:30 日本 3月設備稼働率(前月比)

21:30 米国 4月建設許可件数(前月比)

21:30 米国 4月建設許可件数(年率換算件数)

21:30 米国 4月住宅着工件数(前月比)

21:30 米国 4月住宅着工件数(年率換算件数)

21:30 米国 4月輸出物価指数(前月比)

21:30 米国 4月輸入物価指数(前月比)

21:30 米国 5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数

21:30 米国 前週分失業保険継続受給者数

21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数

22:15 米国 4月鉱工業生産(前月比)

22:15 米国 4月設備稼働率

5月17日(金)

07:45 NZ 1-3月期四半期卸売物価指数(PPI)(前期比)

11:00 中国 4月鉱工業生産(前年同月比)

11:00 中国 4月小売売上高(前年同月比)

18:00 ユーロ 4月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)

18:00 ユーロ 4月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)

23:00 米国 4月景気先行指標総合指数(前月比)

※本レポートは5/10(金)14:30頃作成したものです。
※取引に係るリスクはこちらをご覧ください。

外国為替AI見通し一覧へ戻る

外国為替FXの口座追加のご案内

外国為替FXをはじめるには、暗号資産口座が必要です。

  • 暗号資産口座 あり
  • 暗号資産口座 なし

口座追加は、4ステップで完了

STEP.01

会員ページまたはアプリにログイン

会員ページまたはアプリにログイン

会員ページまたはアプリにログイン

会員ホーム・アプリ トレーダーモードより申込画面に進む

STEP.02

外国為替FX口座の申込

外国為替FX口座の申込

外国為替FX口座の申込

外国為替FX口座の追加申込

STEP.03

マイナンバーの提出

マイナンバーの提出

マイナンバーの提出

マイナンバー確認書類を提出

STEP.04

外国為替FX口座に振替

外国為替FX口座に振替

外国為替FX口座に振替

暗号資産口座から外国為替FX口座への振替

暗号資産デリバティブ取引(取引所レバレッジ・暗号資産FX)をご利用のお客さまでマイナンバーをご提出いただいた場合、再提出は不要です。

法人のお客さまはマイナンバーの提出はございません。

マイナンバーの提出方法については、こちらをご確認ください。

暗号資産口座の開設のご案内

暗号資産口座の開設が完了した後、外国為替FX口座をお申し込みいただけます。

免責条項

  • 本ページにおいてお客さまに提供される情報は、当社が収集・作成等したものです。
  • 当社は、お客さまへの情報提供を目的として本情報を提供するものであり、外国為替FX取引の勧誘を目的とするものではありません。外国為替FX取引等に関する意思決定は、お客さまご自身の判断と責任で行うようお願いいたします。
  • 本情報の著作権は、当社その他の権利者に帰属します。本情報の全部又は一部の販売、転用その他法令等により認められる方法以外での利用は固く禁じられております。
  • 本情報は信頼性の高いデータに基づき作成されておりますが、当社はその完全性、正確性その他の一切の事項を保証いたしません。
  • 本情報に記載された計算値、コメント等は予告なく変更、削除等される場合があります。