先週の振り返り
- USDJPYは週後半にかけて下落。152円手前まで上昇するも、同水準では上値の重さが再確認された。
- 米JOLTS、ADP雇用統計はいずれも予想を上振れ米雇用市場の堅調さが確認された。
- 中東の地政学リスク上昇から4/4のNY時間に米株が急落&米長期金利が低下。ドル全面安の展開に。
- 欧州通貨は一転して買い戻しの動き。米長期金利が年初来高値から急低下する動きに欧州通貨買い/ドル売りが強まった。
- ユーロ圏3月インフレ率は予想を下回り2.4%に低下。6月利下げ見通しが強まった。
- トルコ・統一地方選は与党が劣勢。来月に大統領選を控えるエルドアン大統領の求心力低下が露わに。
今週の見通し
- 4/10発表の米3月CPIが4/8週のメインイベント。インフレ懸念が再燃ならUSD/JPY152円台も見えそうだ。
- 152円オーバーでストップ買いでの急伸⇒本邦当局が為替介入示唆の流れを想定したい。
- FRBの利下げ回数と時期について注目が高まっている。4/1週はカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁(投票権無し)から利下げ回数の減少が示唆されており、他のFRB高官、中でも投票権持ちの高官が同調するか注目。
- 4/10はNZ中銀政策金利発表。よりハト派的な声明に期待したい。先月発表の第4四半期GDPがマイナスとなったことでNZはテクニカルリセッション入りしている。
⇒テクニカルリセッション:2四半期連続の前期比マイナス成長を指す。
- 4/11はECB政策金利発表。ラガルド総裁の会見では6月利下げ路線を確認したい。
- 中東情勢は一層緊迫化の兆し。イスラエルとイランの対立激化により原油先物が上昇しており、一層の原油高はインフレ長期化の要因となりそうだ。
今週注目の通貨ペア
「USD/JPY」
- ドル全面安から一時151円割れも、150円台は買い旺盛。
- 米インフレは長期化の兆し。CPI、PPIの上振れやFRB高官からの利下げ時期後退&回数減少示唆に期待したい。
戦略
4/5安値(日通し)を下抜ける150.80円を撤退目処に、151.00円前後での成行買い。利益確定は節目の152.00円をターゲットとする。
今週注目の経済指標
4月8日(月)
8:50 日本 2月国際収支・貿易収支
4月9日(火)
主要指標無し
4月10日(水)
11:00 NZ ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
21:30 米国 3月消費者物価指数(CPI)(前月比)
21:30 米国 3月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
21:30 米国 3月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)
21:30 米国 3月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
22:45 カナダ カナダ銀行 政策金利
03:00 米国 3月月次財政収支
03:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
4月11日(木)
10:30 中国 3月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
10:30 中国 3月生産者物価指数(PPI)(前年同月比)
21:15 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)政策金利
21:30 米国 3月卸売物価指数(PPI)(前月比)
21:30 米国 3月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
21:30 米国 3月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
21:30 米国 3月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
21:30 米国 前週分失業保険継続受給者数
21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数
21:45 ユーロ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
4月12日(金)
- 中国 3月貿易収支(人民元)
- 中国 3月貿易収支(米ドル)
15:00 ドイツ 3月消費者物価指数(CPI、改定値)(前月比)
15:00 ドイツ 3月消費者物価指数(CPI、改定値)(前年同月比)
15:00 英国 2月月次国内総生産(GDP)(前月比)
15:00 英国 2月鉱工業生産(前月比)
15:00 英国 2月鉱工業生産(前年同月比)
15:00 英国 2月製造業生産指数(前月比)
23:00 米国 4月ミシガン大学消費者態度指数・速報値
※本レポートは4/5 14:30頃作成したものです。
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