先週の振り返り
- USD/JPYは買い戻しの動き。146円台半ばを底に反発した。
- 翌週に控えた日銀政策決定会合を前にマイナス金利解除に向けた報道合戦が加速。
- 度重なる報道の結果、3月会合でのマイナス金利解除が徐々に織り込まれることとなった。
- 本邦大企業の春闘集中回答では満額回答が相次ぎ、賃上げが活発化した。
- 3/11(月)にTOPIXが日次で2%下落するも日銀はETF買入れを実施しなかった。
- 米2月CPI及びPPIが予想を上回ったことでドルの買い戻しが強まった。
今週の見通し
- 日豪米英と政策金利発表が続く最注目の中銀ウィーク。日本以外はいつまで金利を据え置くかが注目されそうだ。
- 3/11週の各社報道の結果、日銀は3月マイナス金利解除が現状優勢か。
- 日銀の政策変更時には金利発表が遅くなる傾向にあるため、3/19(火)12:30を過ぎても発表が無ければマイナス金利解除への警戒を強めたい。
- 声明ではYCC(※)の撤廃について言及があるか注目したい。撤廃ならより強い円買いで反応か。
- 豪中銀(RBA)はハト派か。先月発表の1月CPI、1月雇用統計は予想を下振れており、声明で追加利上げの可能性の排除がされるか。
- FOMCはインフレファイターに徹することができるか。3/11週発表のCPI、PPIは予想を上振れており、インフレのしつこさが窺える。
- 英中銀(BOE)は投票配分に注目。前回会合では、利上げ2票:据え置き6票:利下げ1票であった。3/11週発表の2月失業率は予想を上回っており、声明がよりハト派となるか。
YCC(※):イールド・カーブ・コントロールの略称で、円長期金利を特定の水準で推移させるため、日銀が国債を買い入れ、長短金利をコントロールする金融政策。
今週注目の通貨ペア
「AUD/JPY」
- 日銀のマイナス金利解除の確度が徐々に高まっている。
- 豪州のインフレ指標、雇用関連指標は鈍化している。
- 3月は98円台定着トライも反落している。
戦略
3月高値を上抜ける98.25円を撤退目処に、97.60円付近で成行売り。利益確定は3月安値付近の96.90円をターゲットとする。
今週注目の経済指標
3/18(月)
19:00 ユーロ 2月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
19:00 ユーロ 2月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)
3/19(火)
未定 日本 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表
12:30 豪州 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
15:30 日本 植田和男日銀総裁、定例記者会見
19:00 ドイツ 3月ZEW景況感調査(期待指数)
19:00 ユーロ 3月ZEW景況感調査
3/20(水)
16:00 英国 2月消費者物価指数(CPI)(前月比)
16:00 英国 2月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
16:00 英国 2月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比)
17:45 ユーロ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
00:00 ユーロ 3月消費者信頼感(速報値)
03:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
03:30 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
3/21(木)
09:30 豪州 2月失業率
09:30 豪州 2月新規雇用者数
17:30 ドイツ 3月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
17:30 ドイツ 3月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
18:00 ユーロ 3月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
18:00 ユーロ 3月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
18:30 英国 3月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
21:00 英国 イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表
21:00 英国 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
21:30 米国 3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数
22:45 米国 3月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)
22:45 米国 3月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)
23:00 米国 2月景気先行指標総合指数(前月比)
23:00 米国 2月中古住宅販売件数(年率換算件数)
3/22(金)
08:30 日本 2月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)
08:30 日本 2月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
16:00 英国 2月小売売上高(前年同月比)
18:00 ドイツ 3月IFO企業景況感指数
※本レポートは3/15 14:30頃作成したものです。
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