先週の振り返り
- USD/JPYは週前半は150円台でのレンジも、後半にかけては150円を割れて弱含む場面も見られた。
- 28日(水)に発表された米国の第4四半期個人消費は予想を上回り、年初来高値(@150.88円)に接近した。
- 2/26週は150.80円台で何度も上値が重くなった。この水準はレジスタンスとして機能しそうだ。
- 週後半にかけては高田日銀審議委員から政策修正を示唆する発言があったことから円買いが強まった。
- 3/1(金)の植田日銀総裁の会見では「物価目標実現見通せる状況には至ってない」と発言があった。
- 欧州通貨は対円で年初来高値を更新するも、週後半にかけては日銀の政策修正観測が高まったことで弱含んだ。
- 2/25週はニュージーランド中銀(RBNZ)が政策金利と声明を発表。金利据え置きも声明は予想よりもハト派でオセアニア通貨の売りが強まった。
今週の見通し
- 日銀のマイナス金利解除への注目が高まる中、今月18−19日に控える日銀政策決定会合を控えてヘッドラインに振られる展開が続きそうだ。
- 植田総裁の発言を鑑みるとマイナス金利解除は3月予想よりも4月予想が優勢か。
- 3/4週はカナダ中銀(BOC)、欧中銀(ECB)が政策金利を発表予定。
- 政策金利予想はいずれも据え置きだが、各国の利下げ時期のヒントがあるか声明に注目。
- ECB最初の利下げは6月予想が優勢。2/25週のドイツ2月CPI(速報値)は予想を下回っており、3/7(木)のラガルド総裁の会見では利下げの前倒しを示唆するか注目したい。
- 3/8(金)には米2月雇用統計が控えている。前月は予想を大きく上回る結果にドル全面高となった。
- 前回の米雇用統計の結果は予想から大きく乖離しており、今回発表される前回改定値にも注目したい。
今週注目の通貨ペア
「EUR/USD」
- 欧州各国のCPIが予想を下振れつつある。インフレ鈍化が顕著に。
- ECBは利下げに慎重なスタンスを取っているが、3/7(木)のECBではハト派転換があるか注目。
- テクニカル的には200日線付近のもみ合い、一目均衡表基準線を下抜けトライ中。
- 下げ止まっている1.0800ドル付近をしっかりと下抜ければ、下落に動意付きそうだ。
戦略①
2/27(火)高値を上抜ける1.0870ドルを撤退目処に、200日線と一目転換線付近の1.0825ドル以上で成行売り。利益確定は2月安値の1.0700ドル付近をターゲットとする。
戦略②
2/27(火)高値を上抜ける1.0870ドルを撤退目処に、直近下げ止まっている1.0795ドル下抜けで逆指値売り。利益確定は2月安値の1.0700ドル付近をターゲットとする。
今週注目の経済指標
3/5(火)
17:55 ドイツ 2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
18:00 ユーロ 2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
18:30 英国 2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
19:00 ユーロ 1月卸売物価指数(PPI)(前月比)
19:00 ユーロ 1月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
23:45 米国 2月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
23:45 米国 2月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
00:00 米国 1月製造業新規受注(前月比)
00:00 米国 2月ISM非製造業景況指数(総合)
3/6(水)
09:30 豪州 10-12月期四半期国内総生産(GDP)(前期比)
09:30 豪州 10-12月期四半期国内総生産(GDP)(前年同期比)
18:30 英国 2月建設業購買担当者景気指数(PMI)
19:00 ユーロ 1月小売売上高(前月比)
19:00 ユーロ 1月小売売上高(前年同月比)
22:15 米国 2月ADP雇用統計(前月比)
23:45 カナダ カナダ銀行 政策金利
00:00 米国 1月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
00:00 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
04:00 米国 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
3/7(木)
22:15 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30 米国 前週分新規失業保険申請件数
22:45 ユーロ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
00:00 米国 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
3/8(金)
22:30 カナダ 2月失業率
22:30 米国 2月雇用統計
※本レポートは3/1 14:30頃作成したものです。
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