先週の振り返り
- USD/JPYは軟調。米長期金利が4%を下回る動きに一時146円を下抜けた。
- 前回分の日銀政策決定会合の主な意見が公表。マイナス金利解除への確度が高まった。
- 注目のFOMCでは政策金利を予想通り5.25-5.50%に据え置いた。
- 金利発表後のパウエルFRB議長の会見では3月利下げの可能性が低いと発言。
- 利下げ観測が遠のいたものの、米長期金利は週を通して低下しUSD/JPYも連れ安へ。
- 英中銀も政策金利を発表し、予想通り5.25%に据え置いた。
- 投票配分は据え置き6人、0.25%の利上げが2人、0.25%の利下げが1人であった。
- 英中銀は市場予想よりもタカ派であったことでポンド買いで反応があった。
2/5(月)追記
2/2(金)に発表された1月米雇用統計は予想を大幅に上回る結果となった。ドル全面高の展開にUSD/JPYは148.59円まで上昇した。
今週の見通し
- 2/5週は欧・米で主だった経済指標が少なく、FOMCを終えたFRB高官の発言にヒントを探りたい。
- パウエルFRB議長は「労働市場が冷え込めば早期利下げが必要」と発言しており、米雇用統計の結果を受けた発言には要注目。
- 会見では最初の利下げが先延ばしになるかヒントを探りたい。
- 米経済指標は2/5(月)のISM非製造業に注目。1/29週のISM製造業は予想を上振れてドル買いで反応。
- 2/6(火)は豪中銀が政策金利発表予定。予想は4.35%に据え置き。
- 米地銀の破綻懸念の続報には要警戒。昨年3月に米地銀が複数破綻した際はドル売りが強まった。
今週注目の通貨ペア
「USD/JPY」
- 米新規失業保険申請件数は高水準。労働市場の冷え込み示唆か。
- パウエルFRB議長が3月利下げの可能性は低いと発言したものの、米長期金利は4%を下回った。
- 日銀のマイナス金利解除観測が高まっている。一部では3月解除予想も確認された。
戦略
パウエルFRB議長会見時に付けた高値を上抜ける147.35円を撤退目途に146.50円以上で成行売り。利益確定は12/28安値と1/19高値の38.2%戻しとなる145.50円付近をターゲットとする。
今週注目の経済指標
2/5(月)
00:00 米国 1月ISM非製造業景況指数
2/6(火)
12:30 豪州 豪準備銀行 四半期金融政策報告
12:30 豪州 豪準備銀行 政策金利発表
19:00 欧州 12月小売売上高(前月比)
19:00 欧州 12月小売売上高(前年同月比)
2/7(水)
22:30 米国 12月貿易収支
2/8(木)
22:30 米国 前週分新規失業保険申請件数
2/9(金)
22:30 カナダ 1月失業率
※本レポートは2/2 14:30頃作成したものです。
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