先週の振り返り
- USD/JPYは一時140円台まで下落、今週もボラタイルな相場が続く。
- 12/7に植田日銀総裁が「来年は一段とチャレンジングな相場になる」と発言したことで、12/11週も円買いが強まった。
- FOMC後の定例会見はパウエルFRB議長がハト派に転換したことを物語る内容だった。
- FRBとは対照的にBOE、ECBはタカ派的見通しを維持。FRBの政策転換示唆が際立った。
- 日銀政策決定会合を控えてマイナス金利維持の観測記事が相次いだ。
今週の見通し
- 19日(火)は今年最後の日銀政策決定会合が行われる。金利と声明の発表が遅くなると円高への警戒感が高まるため、要注意。
- 観測記事の通りマイナス金利維持が既定路線。声明から金融政策正常化の時期を探りたい。
- また、同日15:30からの植田総裁の会見に注目が集まる。12/4週は政策修正に含みを持たせる発言をしており、要注目。
- 18日(月)は独IFOが発表予定。景気先行指数だけに、ユーロ圏のリセッション入りを探る手掛かりとなるか。
- 12/18週は英国インフレ関連指標が多い。12/11週のBOE政策金利発表ではタカ派寄りの声明があり、声明を裏付ける結果となるか注目したい。
今週注目の通貨ペア
「USD/JPY」
- FRBはハト派寄りにシフトし、ドル売りが強まった。
- 日銀が政策金利維持を発表した場合は、戻り売りの売り場となりそうだ。
- 終値ベースで200日移動平均線(SMA)を下抜けてきた。
戦略
12/11週高値を上抜ける146.60円を撤退目処に、同週高値と安値の半値戻し水準となる143.80円以上なら成行売り。利益確定は同週安値付近の141.00円を目先ターゲットとし、最終ターゲットは年初来高安の半値の水準である139.55円付近に設定。
今週注目の経済指標
12/18(月)
18:00 ドイツ 12月IFO企業景況感指数
12/19(火)
未定 日本 日銀金融政策決定会合(結果公表)
15:30 日本 植田日銀総裁定例記者会見
19:00 欧州 11月消費者物価指数(改定値)
22:30 米国 11月住宅着工件数
22:30 米国 11月建設許可件数
12/20(水)
16:00 英国 11月消費者物価指数
00:00 米国 11月中古住宅販売件数
00:00 米国 12月消費者信頼感指数
12/21(木)
22:30 米国 第3四半期GDP(確定値)
22:30 米国 第3四半期個人消費(確定値)
22:30 米国 第3四半期コアPCE(確定値)
22:30 米国 12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
12/22(金)
08:30 日本 11月全国消費者物価指数
08:30 日本 日銀・政策決定会合議事要旨(10月分)
16:00 英国 11月小売売上高
16:00 英国 第3四半期GDP(改定値)
22:30 米国 11月PCEコア・デフレーター
00:00 米国 11月新築住宅販売件数
00:00 米国 12月ミシガン大学消費者態度指数(確報値)
※本レポートは12/15 14:30頃作成したものです。
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