先週の振り返り
- 週半ばまでのUSD/JPYは146~147円台でのレンジ。
- 後半にかけては141円台まで暴落し、今年8月来の安値。
- 植田日銀総裁の国会答弁から政策修正観測が高まって円高が加速した。
- ユーロも弱含み。ECB高官からハト派的発言が出たことで軟調に推移。
今週の見通し
- 米、英、欧の主要中銀の金利発表が続く今年最後の中銀ウィーク。
- 上記三中銀は全て金利据え置き予想。中銀トップの発言が注目されそうだ。
- 市場では欧州中銀が来年1月から利下げと予想。リセッションに警戒したい。
- 欧州は景気減速が顕在化。12日発表される独ZEW(※)などの先行指標から温度感を探りたい。
- 14日の米小売売上高は先月のブラックフライデーを経て強い数字が出そうだ。
※独ZEW景況感調査→向こう6か月の景気調査。50を基準に景気の好不況を判断する。
今週注目の通貨ペア
「EUR/USD」
- 200日移動平均線(SMA)を下抜けて弱含み。
- 欧州はリセッション入りが警戒されている。今後のヘッドライン次第では下押し加速か。
- タカ派とみられていたシュナーベルECB専務理事からハト派発言。トレンド転換示唆。
戦略
12/4週高値を上抜ける1.0900ドルを撤退目処に、現在値が1.0800ドル以上なら成行売り。利益確定は11/6週安値圏の1.0660ドル付近をターゲットとする。
今週注目の経済指標
12/12(火)
16:00 英国 11月失業率
19:00 欧州 12月ZEW景況感調査
19:00 ドイツ 12月ZEW景況感調査
22:30 米国 11月消費者物価指数(CPI)
12/13(水)
08:50 日本 第4四半期日銀短観
16:00 英国 10月GDP
22:30 米国 11月卸売物価指数(PPI)
28:00 米国 FOMC政策金利発表
28:30 米国 パウエルFRB議長定例会見
12/14(木)
09:30 豪州 11月失業率
17:30 スイス スイス中銀政策金利発表
21:00 英国 英中銀政策金利発表
22:15 欧州 欧州中銀政策金利発表
22:30 米国 11月小売売上高
22:45 欧州 ラガルドECB総裁定例記者会見
12/15(金)
17:30 ドイツ 12月製造業/サービス業PMI(速報値)
18:00 欧州 12月製造業/サービス業PMI(速報値)
18:30 英国 12月製造業/サービス業PMI(速報値)
22:30 米国 12月ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:45 米国 12月製造業/サービス業PMI(速報値)
※本レポートは12/8 14:30頃作成したものです。
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