ソラナ(SOL)とは

ソラナは、ブロックチェーンアプリケーションの開発環境を提供することを目的に開発されたブロックチェーンプラットフォームです。処理速度が速く、取引コストが低いという特徴があります。
またこのソラナブロックチェーン上で流通する独自の暗号資産(仮想通貨)を「SOL」と言います。

この記事では、SOLの購入を検討している方に向けて、ソラナとSOLの概要、特徴、今後についてご紹介します。

ソラナとSOLとは?

ソラナとSOLとは?

ソラナは2017年にAnatoly Yakovenko氏によって考案されたブロックチェーンプラットフォームです。2020年3月にローンチしたばかりの比較的新しいブロックチェーンで、ブロックチェーンアプリケーションの開発環境を提供することを目的に開発されました。

ソラナと同様にブロックチェーンアプリケーションの開発環境を提供するプラットフォームの代表格としてイーサリアムが挙げられます。イーサリアムは2015年7月にローンチされたブロックチェーンで、現在に至るまでに数多くのプロジェクトの基盤として利用された実績があります。そのためソラナは同じブロックチェーンプラットフォームであるイーサリアムと比較されることがありますが、取引の処理速度が非常に速く、また取引コストが低いことから注目を集めています。

またこのソラナブロックチェーン上で流通する独自トークンを「SOL」と言います。SOLはソラナブロックチェーン上でステーキングや取引手数料の受払い、ガバナンス投票などに利用されています。
2024年4月12日時点で、SOLは時価総額11兆7381億円、時価総額ランキング5位の暗号資産(仮想通貨)です。

ソラナとSOLの特徴

ソラナとSOLの特徴

ソラナとSOLには以下の特徴があります。

発行上限

多くの暗号資産(仮想通貨)では、発行数量の上限が設定されています。例えば時価総額が最も大きいBTCは、発行上限が2,100万枚に設定されています。

これに対してSOLには発行上限が設けられていません。そのためSOLはインフレ資産としての性質を有しており、発行残高が過剰になると、価値が低下する可能性があります。
なお、SOLの発行残高の増加率(これをインフレ率と言います)は一定の範囲内で収まる仕様となっています。このSOLの発行に関する仕様のことを「インフレスケジュール」と言い、初年度の8%から毎年一定の割合で低下し、最終的にはインフレ率1.5%で固定されるように設計されています。

処理速度

ソラナブロックチェーンは他のブロックチェーンと比較して、非常に速い処理速度を実現しています。例えばビットコインのトランザクション処理速度は1秒あたり6〜7件程度、イーサリアムは1秒あたり15〜25件程度と言われています。

これに対してソラナは1秒あたり約50,000件のトランザクションを処理できると言われており、単純計算でビットコインの7,000倍以上、イーサリアムの2,000倍以上のトランザクションを処理できることになります。この処理速度はソラナが採用している独自のコンセンサスアルゴリズム(合意形成方法)により実現されています。具体的には、コンセンサスアルゴリズムにProof of Stake(PoS)とProof of History(PoH)、タワーBFTを採用しており、これらのコンセンサスアルゴリズムを組み合わせて利用することにより、速い処理速度と低い取引コストを実現しています。

しかしながら、ソラナは過去は2021年9月にトランザクションの急増で、約17時間ネットワークが停止しソラナの価格は急落しました。翌年の2022年5月と7月、10月にもネットワークが停止するなど安定性の面で課題がありますが、これらの事象を防ぐために現在も継続的な技術開発が行われています。

ブロックチェーンの相互運用性

ソラナはインターオペラビリティを実現したブロックチェーンの1つです。インターオペラビリティとは日本語で「相互運用性」を意味する言葉で、異なるブロックチェーンに接続して価値の交換などを可能とする技術のことを言います。

ビットコインなどのブロックチェーンは独立していて、単体では他のブロックチェーンと価値の交換などを行うことはできません。
しかしソラナブロックチェーンはインターオペラビリティを実現しているため、他のブロックチェーンと接続することが可能です。2020年には「Wormhole」と呼ばれるプロジェクトをリリースし、イーサリアムとソラナ間でのブリッジを実現しました。

ソラナとSOLの今後

ソラナとSOLの今後

ソラナの公式サイト(※)によると、2022年10月12日時点でソラナとSOLが関連しているプロジェクトは800以上存在しており、以下のプロジェクトなどが紹介されています。

STEPN

STEPNはGame-FiとSocial-Fiの要素を組み込んだライフスタイルアプリケーションです。STEPNを利用してウォーキングやジョギング、ランニングをするとトークンを獲得できます。
獲得したトークンはアプリ内で利用できることはもちろん、売却することで現金化して利益を得ることもできます。

Braveブラウザ

Braveブラウザは第三者の広告やトラッカーをブロックする機能が実装されているブラウザです。利用者のプライバシー保護に配慮した仕組みとなっています。

Phantom

Phantomはソラナ向けに開発されたデジタルウォレットです。ソラナブロックチェーン上でトークンの購入や管理、送付や受取、NFTの収集などを簡単に行うことができます。

ソラナは、ローンチしてからわずか3年足らずの期間ですでに数多くのプロジェクトで利用されている実績があり、また速い処理速度と低い取引コストを実現していることから、今後のソラナエコシステムの拡大や、それに伴う独自トークンSOLの利用機会の増加に期待が集まります。

”Ecosystem | Solana: Build crypto apps that scale”.SOLANA”
https://solana.com/ja/ecosystem,(参照 2022-10-12)

まとめ

この記事ではブロックチェーンソラナと独自トークンのSOLについてご紹介しました。

ソラナは2020年3月にローンチしたばかりの比較的新しいブロックチェーンです。ネットワークの安定性が課題にありますが、処理速度が速く、取引コストが低いという特徴があることや、すでに数多くのプロジェクトで利用されている実績があることなどにより、注目を集めているブロックチェーンプラットフォームです。

また独自トークンのSOLは、2022年10月12日よりGMOコインで取り扱いが開始されました。ソラナのブロックチェーンや関連するプロジェクトに興味がある方は、SOLのお取引を検討してみてはいかがでしょうか。

SOLの価格・相場・チャート