GMOコイン株式会社

知っトク!
お役立ち仮想通貨講座

話題のリップル投資なら要チェック リップルの特徴と投資の注目ポイント

話題のリップル投資なら要チェック
リップルの特徴と投資の注目ポイント

福寄儀寛 - 2018年2月28日(水)

今回は仮想通貨の中でもひときわ変わった特性をもつ「リップル」について言及したいと思う。

リップルの沿革

リップルの構想自体は非常に古く、2004年にRyan Fuggerという人物がプロトコルを考案している。その後、2012年に「リップル・コンセンサス・レジャー」というネットワークが発足し、その際に発行上限である全リップル(1,000億リップル)をネットワーク上に内在する形でリップルの流通はスタートした。このうち半分程度のリップルはこのネットワークを運営するリップル社が保有しており、保有リップルを毎年少しずつ市場に売り出すことで運営資金を確保している。

この「管理主体が明確に存在し、全発行量の半数がそこに保有される」という側面がリップルを中央集権的と表現される所以でもあり「仮想通貨はパブリックな存在であるべき」とする層から時に批判される要因ともなっている。

リップル社が大量保有するリップルの市場への売却は時に市場安定性を損なうという懸念は古くから存在したが、2017年12月8日に当時保有されていた約630億リップルのうち9割に相当する550億リップルが、市場安定性の確保を目的としてロックアップされた。これにより、市場へ放出されるリップルは毎月10億リップルを上限とすることとなり、市場安定性の向上が期待された。

しかし、こうした背景がありつつも昨今のリップル相場のボラティリティは大きく増しており、2017年末以降の相場変動には目を見張るものがある。

GMOコイン仮想通貨現物売買・リップル日足チャート

※GMOコイン仮想通貨現物売買・リップル日足チャートより

リップルの特徴

前述のような沿革により、リップルには他の仮想通貨と異なる以下のような特徴がある。

ビットコインのような「マイニング」概念が存在しない

代表的な仮想通貨であるビットコインをはじめとして、多くの仮想通貨はその取引履歴の保全と決済処理のため「マイニング」と呼ばれる仕組みを持つ。これは、仮想通貨の処理を代行してくれる協力者を広く受け付ける仕組みであり、協力者は自身のパソコン端末で処理を代行する報酬として、一定の確率でその仮想通貨を受け取ることができる。

全データを多くの代行者間で繰り返し計算して突き合わせることでデータ改ざんを防ぐこの仕組みは「プルーフ・オブ・ワーク」とも呼ばれ、多くの電力を消費する一方、悪意ある攻撃者が介在しても自律的に改ざんを防ぐことができる仕組みとなっている。

これに対して、リップルは全く異なる思想で取引を処理する。多くの電力を消費して多数の協力者とコンピューターで処理をするのではなく、リップル社が管理・認定する「バリデーター」と呼ばれる承認者の多数決によって取引の承認が為されていく。しかも、その処理の殆どはリップル社管理下のサーバー上で行われる。悪意ある外部者の介在し得ない環境で処理をすすめていくため処理速度は非常に早く、効率的と言える。

多くの金融機関が採用する「ブリッジ通貨」としての側面を持っている

私は、リップルは現在、実需面において世界で唯一明確な利便性を提供している仮想通貨であり、この一点をもって他の仮想通貨と一線を画しているのではないかと考えている。

通常、ある銀行からある銀行へ「通貨」を送る際には一定の手数料がかかる。これが、国を跨いで異なる通貨の送金ともなればその手数料は高額になり一定の期日が必要となる。これに対して、リップルネットワークにおいては、「通貨Aを受け取れる権利:借用書」を電子的に発行する一方で「通貨Bを受け取れる権利:借用書」を購入する、といった二つの取引をそれぞれの銀行で同時に行うことによって、実際に通貨を移動しなくても疑似的に通貨移動が可能となる。全ての通貨を一度リップル(XRP)という共通の価値基準で繋げることによって世界中で通貨の変換と移転を瞬時に行うことが可能になるのだ。しかも、前述のように非常に効率的な処理方法を導入しているため、そこで必要な手数料は非常に安価だ。

現在、国内外の多くの金融機関でリップルが採用されており、日本国内ではみずほ銀行、りそな銀行などを含む43行が採用を表明している。このリップルネットワークは、仮想通貨がリアルビジネスの世界でその特性を認められたという意味で大きな一歩ではないかと思う。

こうした「中間媒介物としての仮想通貨」が世のリアルビジネスを円滑にしていく様は今後の仮想通貨の在り方と可能性を示唆しているようにすら感じてしまう。

リップル投資の際の注目ポイント

このように、リップルは他の仮想通貨と異なる特性を持っており非常に面白い仮想通貨だ。ここからは純粋な私見ではあるが、この魅力的な仮想通貨を取引する際に知っておいて頂きたいポイントをいくつか記載しておきたいと思う。

他の仮想通貨よりも「提携関連ニュース」に反応しやすい

リップルは他の仮想通貨と異なり、既にビジネスとしての基盤とメリットが確固として存在するため、「業務提携」や「大手の金融ネットワークが採用する」等の情報で大きく値が動く可能性がある。

ビットコインなどの他の仮想通貨でも「大手企業が決済手段として採用した」等のニュースが流れることはしばしばあるが、基本的に世の中の物販はまだまだリアルマネーが主であり、提携関連ニュースへの反応率はリップルに比べて非常にインパクトが小さい心証を持っている。

「リップル社」の健全性に依存している

前述の提携ニュースだけではなく、明確な管理企業が存在することから、リップル社のポリシーや運営指針によってもその値が大きく動きやすい側面を持っている。しかも、リップルの最大規模のホルダーが同社であることからも、どうしてもリップル社の動きは警戒せざるを得ない。

私見ではあるが、リップル社はこれだけ多くの金融機関と提携して金融事業に向き合うには、まだまだ若くて経験不足な感が否めないようにも感じている。今後はこの運営母体たる企業の動向には特に配慮しておいた方が良いだろう。

他の仮想通貨との立ち位置の違いに注目

仮想通貨関連事業というのは、今後、大きく2局化していく可能性がある。一つはIoT関連事業のように、情報の機密性やセキュリティを過度に必要とせず、日々の生活や周りを流れる情報を分散処理する側面から伸びていく可能性がある分野、そしてもう一つの対局が純然たる金融分野だ。

金融分野はどうしても情報の機密性と耐改ざん性が重要視され、分散処理よりもクローズド環境における効率&精緻な処理が重視されがちな分野だ。

こうした背景を踏まえ、仮想通貨事業全体が今後、どのような分野を舞台として伸びていくのか、もしくは、現在リップルが主戦場として戦っている金融事業分野でリップルと異なる、完全オープンで分散型のスキームが市場を変えていくかどうか、2つの次元で仮想通貨の今後を占う、比較対象として面白い通貨と言えるのではないかと思う。

以上のように、リップルは他の仮想通貨と趣を異にした面白い側面をたくさん持った魅力的な仮想通貨だ。取引をするわけではなくとも、ご自身が現在注目している仮想通貨との違いや、仮想通貨全体の流れをキャッチアップする、という意味で幾分か意識を向けておいて損は無いではないかと思う。

メール
コラムの最新情報を無料で受け取る!

口座をお持ちの方は

ログイン

まだ口座をお持ちでない方は

無料口座開設

チャットで質問